郷「秀樹の背中見て学んできた」、新御三家・三男から次男へ感謝 西城さん通夜

[ 2018年5月26日 05:30 ]

<西城秀樹さん通夜>会場前に飾られた新御三家の写真パネル
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 急性心不全のため16日に63歳で死去した歌手西城秀樹(さいじょう・ひでき、本名木本龍雄=きもと・たつお)さんの通夜が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、関係者、ファン合わせて4000人が参列。西城さんと「新御三家」と呼ばれた郷ひろみ(62)と野口五郎(62)も早すぎる別れを惜しんだ。

 新御三家として共に時代を歩んだ郷と野口は並んで焼香し、手を合わせた。郷は遺影を見つめ、もう会えない笑顔の西城さんに思いをはせていた。

 報道陣の取材に応じた郷は「僕が16歳でデビューした時から、毎日のように一緒にいましたからね。一緒にいることが当たり前で育ってきたので、余計にね、なんだろうなあ…」。そう言って天を見上げ「心にポッカリと大きな穴があいてしまった感じです」と涙をこらえた。

 紳士的で優しいイメージの長男・野口、ワイルドな男らしさが魅力の次男・西城さん、女の子のようにキュートな三男の郷。独特の個性を持った3人だった。郷は「秀樹は僕にないダイナミックさや、歌唱法、精神性なりを持っていた。後からデビューした僕は、背中を見るように一生懸命学んできた」と振り返った。今でも西城さんを追いかけ、歌い続けている。

 最後に会ったのは16年2月。新御三家それぞれが還暦を過ぎたことを記念した雑誌の対談だった。斎場の入り口には、この時に撮影した3人笑顔のグループショットが巨大パネルとして飾られた。

 「歌を愛して、これからも歌い続けていこうと言っていた。まさか、こういうことになるとは…残念ですね」。晩年の西城さんは、脳梗塞の後遺症と懸命に闘った。思ってもみなかった早すぎる別れを悔やみながら「本当に頭が下がる思い。僕たちが短い(人生)と言っても、彼は僕たちよりも一生懸命生きた。安らかに眠ってほしいです」と願った。

 26日の葬儀・告別式では、野口だけだった弔辞を、郷も急きょ読むことになった。27日に神奈川県横須賀市で開幕する全国ツアーの前日リハーサルの時間を大幅にずらし、参列を決めた。日本の歌謡界を盛り上げた新御三家が、3人で過ごす最後の時間となる。

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