朝ドラ人気ヒロインの名前由来は? おしん、め以子、谷田部みね子…

[ 2018年4月12日 22:02 ]

女優の有村架純
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 12日放送のNHK総合「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」(木曜後7・30)で、朝ドラ人気ヒロインについた名前の由来に迫った。

 「朝ドラヒロインの名前はどう決める?」というテーマで過去の作品の主人公を紹介。実在モデルがいる場合は、モデルの名がつくこともあるが、完全オリジナル作は、一から名前を考えていると説明した。

 最高視聴率62・9%を記録した1983年放送の「おしん」。主人公・谷村しん(小林綾子、田中裕子、乙羽信子)の「しん」は「信じる、信念、心、辛抱、芯、新、真」など、さまざまな「しん」の意味が込められている。脚本を手掛けた橋田壽賀子さん(92)は「日本人は豊かさと引き換えに、さまざまな“しん”を忘れてしまったのではないかという思いを込めて名付けた」と明かした。

 「ごちそうさん」(2013年)の主人公は、女優・杏(31)が演じた「卯野め以子(うの・めいこ)」。脚本家の森下佳子さん(47)は「『ごちそうさん』は物を食べて命を生きつないでいく話だったので、命の子で『命子』と考えたのですが、字面が大仰で、この名前をつけられたらこの子は困るだろうなと思った。ただ、音は『めい子ちゃん』とかわいかったので、ひらがなにして、大正時代は一文字だけ漢字や当て字をつける人がいたので『め以子』にしました」と説明。名字は「干支を書くと東が卯(う)になる。東から来た嫁さんという位置づけなので、『卯』を使いたいと思った」と語った。

 「ひよっこ」(17年)は谷田部みね子(有村架純)が主人公。谷田部以外にも「青天目(なばため)」「兼平(かねひら)」「秋葉」など珍しい名字が。脚本の岡田惠和氏(59)は「それぞれ出身県があって、その県に当時多かった名字を調べて、その中から語感のいいものにしました。あえて、聞き慣れない名字も、そういう名前がその地方には多いと思ってもらえることも面白いかなと」と話した。

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2018年4月12日のニュース