「隣の家族は青く見える」満足度好調の理由は視聴者の“涙”

[ 2018年3月21日 16:04 ]

フジテレビ系ドラマ「隣の家族は青く見える」に出演の深田恭子(左)、松山ケンイチ
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 深田恭子主演の「隣の家族は青く見える」(フジテレビ、毎週木曜午後10時)が22日に最終回を迎える。視聴率では苦戦しているが、満足度という点では冬ドラマで上位に入る作品となっている。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、初回満足度3・47(5段階評価)から第2話で3・72と高満足度基準の3・7を超えると、その後も上昇を続け最終回前の第9話で最高の4・04を記録、1月スタートの冬ドラマで満足度4・0を超えたのは視聴率でも好調な「99・9」、「アンナチュラル」(ともにTBS)と合わせて3作のみで、第9話までの平均も3・84と先の2作品に次ぐ3位となっている。

 高満足度の理由は“涙”にある。テレビウォッチャーに寄せられた感想を見ると「感動で涙なくしては見られない。久しぶりにドラマで泣いてしまった」(52歳女性)、「毎回泣くドラマを見たのは久しぶり」(27歳女性)、「神回だった。ずっと泣いていた。一番好きなドラマになった」(34歳女性)など、感動的な展開に視聴者の涙腺が緩んでいるのがよくわかる。加えて、「深キョンの健気さに泣けた」(35歳男性)、「大器(松山ケンイチ)の優しさに涙」(66歳女性)、「(高橋メアリージュン演じるちひろが)母の命日と知らずに誕生日を祝ってしまった息子に謝る姿に泣いた」(33歳女性)、「不妊治療で悩んでいる姿を義母(高畑淳子)が励ますシーンに泣けた」(45歳女性)など、主人公だけではなく登場するキャラクターそれぞれの優しさが涙を誘うようで、高い満足度の一つの要因になっている。

 最終回前の第9話では主人公がようやく妊娠したにも関わらず流産してしまうというつらい展開に。「不妊治療の末やっと宿った命が…夫婦で落胆するシーンに号泣してしまった」(45歳女性)、「マタニティーマークのキーホルダーを泣きながら取るシーンで思わず感情移入してしまい泣いてしまった」(32歳女性)など、つらい展開となった。

 それだけに視聴者は最終回に向けて「ハッピーエンドで終わってほしい」(24歳女性)、「ハッピーエンドを望みます」(51歳女性)、「最後は幸せな結末にして欲しい」(43歳女性)など、ハッピーエンドを願う視聴者が多い。回を重ねるほど登場人物への感情移入が他のドラマより強く“全員が幸せになってほしい”と願う視聴者はアンケートの大半を占める。それぞれの人生に新たな一歩が踏み出せるのか。最終回、視聴者はハンカチとティッシュのご用意を。

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2018年3月21日のニュース