滝沢カレン 「全力!脱力タイムズ」の危なっかしいナレーションに視聴者「面白い」

[ 2017年3月10日 16:22 ]

 バラエティーのワンコーナーで“ナレーション”は本来あまり注目を集めない部分だが、放送終了後にツイッターの急上昇ワードにランキングされるなど、話題を集めているのが「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ、毎週金曜よる11時)の滝沢カレン(24)だ。

 くりぃむしちゅーの有田哲平が司会を務め、日本の社会問題や世界各地の最新ニュースを独自の視点で切り込む“報道番組”という体裁だが、実は終始トピックスとは関係のない話題で脱線しまくるというニュースコント仕立てのバラエティーだ。

 その中で不定期に放送されているのが、滝沢がナレーションを務める「THE絶景(美食)遺産」。後世に残したい日本の絶景、日本の食を紹介するVTRコーナーで、映像に集中できないくらいの彼女の危ういナレーションが話題。漢字の誤読だけではなく、簡単なカタカナですらおぼつかない部分はもちろん、ナレーション台本にはない実況部分で飛び出す意外な言葉のセレクトが視聴者のツボにはまっている。

 データニュース社(東京)のテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)に寄せられた回答をみてもその興奮がうかがえる。「ナレーションが毎回抱腹するくらい面白い」(42歳女性)、「ナレーションが面白すぎる!特に実況するときの言葉の選び方!絶妙!!」(33歳男性)、「食レポ(=美食遺産)は大笑い。録画もしたので、翌日何回もそのシーンを再生して笑った」(65歳男性)など、その“独特”のナレーションをいかに楽しんでいるかがわかる。

 一方で視聴者を爆笑させる要素の中に、滝沢の温かみのある落ちついた声色がある。たどたどしいナレーションとのギャップは面白さを倍増させているポイントだ。テロップや編集の妙で視聴者を楽しませるのがVTRバラエティーのセオリーだが、今までになかったナレーションで笑わせる手法は斬新といえる。

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2017年3月10日のニュース