黒木華、主演舞台で初悪女役 昭和の香がする女優が新境地に挑戦

[ 2016年9月15日 06:00 ]

来年2月の主演舞台「お勢登場」で悪女に挑戦する黒木華

 女優の黒木華(26)が来年2月に上演される主演舞台「お勢登場」(東京・シアタートラム、10~26日)で初めて悪女役を演じる。

 江戸川乱歩の「お勢登場」「D坂の殺人事件」など8本の短編小説を再構成した作品。主人公は若く妖しい人妻お勢。夫から疑われているのを知りながら不倫を続けており、ある日、夫が不審な死を遂げる。果たして犯人は…という展開で物語は進行する。劇作家の倉持裕氏の新作として上演される。

 黒木は山田洋次監督の映画「小さいおうち」で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を日本人史上最年少の23歳で受賞した若手No・1の実力派。今年はNHK大河ドラマ「真田丸」に出演。TBSドラマ「重版出来!」で連ドラ初主演を務めるなど目覚ましい活躍を見せている。

 代名詞になっているのが「昭和の香りがする女優」。「小さいおうち」では女中役を演じ、山田監督が「かっぽう着が一番似合う女優」と称賛。ほかにもNHK連続テレビ小説「花子とアン」やTBS「天皇の料理番」など昭和を舞台にした作品で存在感を発揮し高い評価を得てきた。

 今回も大正や昭和の雰囲気を醸し出した作品になりそうだが、演じるのは希代の悪女として知られる役どころ。新境地への挑戦が注目される。黒木は「江戸川乱歩は私も好きな作家ですし、まるで夢の中にいるような少し妖しい世界を、お勢と他のキャストの方々と一緒に体験できるのが待ち遠しいです」としている。共演には片桐はいり(53)、梶原善(50)ら個性派メンバーがそろった。

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2016年9月15日のニュース