原宿のカリスマ店員ぺえ 毒舌おネエがタメ口でズバズバ

[ 2016年4月25日 12:00 ]

原宿のカリスマショップ店員・ぺえ(左)。お客さんに求められ記念撮影

 若者ファッションの流行発信地、東京・原宿の竹下通りに、売り上げを1・5倍にしたカリスマショップ店員がいる。ピンクの髪にド派手なファッションで決めた、いわゆる“おネエ系”。客にこびず、「似合わない」と気持ちいいくらいはっきり言う。

 JR原宿駅から竹下通りに入って約50メートルの場所に、10~20代の女子に人気のファッション雑貨ショップ「W/C」がある。店内は、パステルカラーのクマやウサギのキャラクター商品で埋まる。その中に、謎のカリスマ店員・ぺえ(本名非公表=23)がいた。

 ピンク色の2つ結びの髪とパープルのジャケット。1メートル75の長身。短パンから伸びた脚はスラリと奇麗で、男子か女子かは判別不明。化粧をした顔をよ~く見ると、ようやく「おネエ」だと分かる。

 買い物に来た若い女の子は「ぺえさんですよね」と話し掛け、大はしゃぎ。「どこから来たの~」と親しげに応じ、一緒にスマホで写真をパチリ。週末には写真や握手を求める女の子たちが行列をつくり、竹下通りに現れたアイドルのように黄色い歓声を浴びる。

 「週末はもうやだ、って思う忙しさ。正直、早く帰れって思う」

 ぺえの人気は、客にこびないこの“毒舌”だ。「“キモイ”“似合わない”は普通。だって本人に似合わないものを薦めて買ってもらってもしょうがないじゃない」と言う。

 竹下通りとは場違いな記者のファッションを見て「まあ、(仕事を)わきまえてるって感じよね」と笑った。

 竹下通りの「W/C」の店員となったのは、1年前。店はそこから売り上げを1・5倍に伸ばし、全国にある同店の売り上げ1位を誇っている。

 ぺえは山形県出身。今の容姿からは想像もつかないが、実は仙台市内の体育大学を卒業した「ゴリゴリの体育会系」。ジャージーに丸刈り。当時を振り返って「ダサかったわ~」と照れる。もともとおネエキャラで、可愛いものが好きだった。就職を考えた時に「このお店しかない!」と履歴書を送った。レディース専門店だったが、熱意が伝わり採用された。

 「同僚に“キモかったら言ってください”とお願いして、原宿に来る人を見て、この色とこの色を合わせるのかと勉強した」と変身を遂げた。

 接客のポリシーは「自分から声は掛けない」「似合わないものは売らない」。友達感覚のタメ口でズバズバ言うところが若い客の心をつかんだ。ぺえの接客姿勢は同僚にも浸透し、店全体の売り上げが伸びた。

 「基本的に、負けず嫌い。仕事も他店に負けたくないから、他のスタッフにも“なめられんな”と言ってる。今では、他店の人に“竹下通り店にはお局(つぼね)がいる”と言われてる」と笑う。

 最近、このキャラクターに注目が集まり、タレントとしてテレビ番組などでも活動を始めた。それでも「何でも直感。楽しくないものはしない」と何事にも全力でぶつかる。アラフォーおばさん記者は、ぺえのような奇抜なキャラの若者には目を白黒させるしかない。しかしその根底に、いつの時代も普遍の熱意と、体育会系の根性があることにちょっぴり安心した。

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