日本テレビ 熊本地震発生直前に「訓練をやっていた」

[ 2016年4月25日 16:09 ]

 日本テレビの大久保好男社長(65)が25日、東京・汐留の同局で定例記者会見を行い、14日に発生した熊本地震での報道態勢に“訓練”が生かされたことを明かした。

 NNN系列としては、16日~17日で12局128人が現地入りし、系列の熊本県民テレビのもとで取材に当たった。18日以降減ってはいるものの、「まだ深刻な状態が解消されていないため、応援態勢を取っている」と説明。「(東日本大震災の)5年前の教訓を踏まえ、そのような態勢を組んだ。比較的素早い対応だったと思う。福岡放送が早い段階でヘリコプターを飛ばして、被災地の状況をきちんと伝えたのも良かった」と振り返った。

 大久保社長は「発生の直前に地震を想定した訓練をやっていた。たまたまですけど、そういういったことも地震対応がスムーズいった背景にあると思う」と話した。同局によると、訓練は3月に実施し、その説明会を熊本地震発生当日の14日に行っていたという。

各局が報道特番を放送する中、同局は他局に先駆け、18日午後0時の「メレンゲの気持ち」から通常番組に切り換えた。この対応について「特別に早かったとは思わない」としながらも「編成上の問題。総合的に判断し、レギュラー番組に戻したり、戻した後でも特別番組を組んだりもした。いろんなことを総合的に判断した」と説明した。今回の震災では、さまざまな形でテレビ局の報道のあり方についてネットを中心に問題となっている。

続きを表示

2016年4月25日のニュース