【ゆとりですがなにか】クドカン新境地“らしさ”も出しつつ社会派

[ 2016年4月17日 10:00 ]

「ゆとりですがなにか」第1話の1場面(左から安藤サクラ、岡田将生)(C)日本テレビ

 俳優の岡田将生(26)が主演を務める日本テレビ「ゆとりですがなにか」(日曜後10・30)は17日にスタートする。脚本は“クドカン”こと宮藤官九郎(45)。岡田がテレビドラマのクドカン作品に出演するのは初。同世代の松坂桃李(27)柳楽優弥(26)が共演する豪華布陣で、4月期注目の作品になりそうだ。

 テーマは「ゆとり世代」の苦悩。2002年に週休2日、授業時間の削減などの教育改正が導入され、現在の20代後半は「ゆとり第1世代」と呼ばれている。厳しい競争社会の中で戸惑いながらも、あらためて生き方を見つめ直すというストーリー。岡田が演じる主人公の坂間正和は、入社7年目のサラリーマン。食品メーカーに就職したが、転々と部署が異動となり、ついには系列の居酒屋チェーンに出向を命じられる。

 プッと笑ってしまう小ネタやテンポの良さなど、クドカンらしい展開はあるが、過去の作品とは違った印象を受ける。「木更津キャッツアイ」(02年)や「タイガー&ドラゴン」(05年)のような物語を遡って伏線を追う展開はなく、良い意味で期待を裏切られた。今作への思いについて、宮藤が「国の教育方針で図らずも“ゆとり世代”とくくられた彼らが自虐的に“ゆとり”と口にするゆとりのない現代社会。これは私が初めて挑む社会派ドラマです」と話した通り、得意のコメディーではない新境地になりそうだ。

 岡田、松坂、柳楽は同世代で息の合った演技を見せ、巧みにストーリーに引き込ませる。ヒロインを務める安藤サクラ(30)や「レンタルおじさん」役の吉田鋼太郎(57)ら実力派は、いわずもがなの演技力で個性的な役柄を熱演する。岡田扮する正和の後輩を演じる太賀(23)がいい。“どっぷりゆとり”会社員を演じ切っている。

 演出は水田伸生氏、相沢淳氏、鈴木勇馬氏。宮藤と水田氏はドラマ「ぼくの魔法使い」(03年)や映画「舞妓Haaaan!!!」(07年)「謝罪の王様」(13年)などでタッグ。ドラマ「Mother」(10年)「Woman」(13年)「Dr.倫太郎」(15年)など、社会派ドラマを数多く手掛ける水田氏の手腕が注目される。

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