草刈正雄 堺雅人&大泉洋に贈った日本刀 実は予算が足りなくて…

[ 2016年4月17日 10:25 ]

還暦を過ぎ、甘いルックスが渋さを増した草刈正雄

草刈正雄インタビュー(上)

 俳優の草刈正雄(63)がNHK大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びている。主人公・真田信繁(幸村)の父親で天才武将の昌幸役がはまり、放送回を重ねるごとに評判はうなぎ上り。知略軍略で徳川、上杉ら強豪を翻弄(ほんろう)し戦国の世を生き抜く役どころだが、私生活では一転、年頃の娘2人に翻弄されるキュートなパパだ。

 40年以上の俳優人生で、昌幸役を「集大成」と言い切る。「三谷(幸喜)さんの脚本は面白くて俳優をワクワクさせる。演じていて楽しいです。60歳を過ぎてこんな魅力的な役をいただいて幸せ者です」

 昌幸は二枚舌を巧みに使いながら信濃の一領主にすぎなかった真田家を大名にまで押し上げた戦国きっての策略家。豪胆で時に息子まで欺く老かいさと、どこか憎めない器量を持ち合わせた人物を、鋭い眼光とコミカルさで好演。物語序盤のけん引役となり、先月開設した自身のブログには、絶賛するコメントが届くなど視聴者をうならせている。

 実際の性格は「根暗」だといい、「昌幸との共通点はあんまりない。あんなに豪快じゃないしね。だからこそ楽しんでるんですよ」と笑う。

 31年前、NHKの連続ドラマ「真田太平記」に幸村役で出演。昌幸を演じたのは故丹波哲郎さんだった。14年に三谷氏作・演出の舞台「君となら」に出演した際、楽屋で三谷氏から「丹波さんを超えましょう」と大河のオファーを受けた。

 「丹波さんは凄い存在感だったので、最初は丹波さんのようにいくかなと思っていたけど、僕なりの昌幸が少しずつできているんじゃないかなと思っています。三谷さんと巡り合えたことが、僕にとっては人生を変えてもらったよう。60代になってから凄い転機を迎え、役者としてとても充実しています」

 本格的に撮影が始まる前に信繁役の堺雅人(42)、長男・信幸役の大泉洋(43)に真田家の家紋「六文銭」を入れた日本刀を贈った。「真田太平記」出演の際に、丹波さんから同じように日本刀を贈られたため、“父”の思いを受け継ぎ“息子”たちにも託したのだ。

 「丹波さんからいただいて感動したので、2人にもと思ってね。凄く喜んでくれました。丹波さんからは大小2本をいただいたんだけど、僕の場合は予算が足りなくて大だけですけどね。2人がこれから成長していく姿を見るのが凄く楽しみ」

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