獅童 三津五郎さん死去に沈痛「妻にすごく優しくしていただいた」

[ 2015年2月24日 17:51 ]

主演映画「振り子」の試写会で舞台あいさつを行った中村獅童

 歌舞伎俳優の中村獅童(42)が24日、都内のホールで行われた主演映画「振り子」(監督竹永典弘、今月28日公開)の試写会で舞台あいさつに出席。21日にすい臓がんのため亡くなった坂東三津五郎さんについてコメントした。

 獅童は、「思うところはたくさんあるし、まだ気軽にコメントできる気持ちにない」としながらも、「皆で力を合わせて、これからの歌舞伎界を盛り上げていけるよう自分自身が精進し、いい役者になるのが最大の恩返しだと思う。前進あるのみです」と話した。

 最後に会ったのは1月13日。元会社員の一般女性との入籍の報告に行ったそうで、「長い時間しゃべっていただいて、妻にすごく優しくしていただいた。その時も笑顔で、弱っている姿を見たことがなかった。非常に残念です」と沈痛な面持ち。そして、「最近では、一番いろいろなことを教わっていた先輩です」と声を絞り出した。

 映画は、小西真奈美(36)とのダブル主演で、獅童は病気に倒れた妻のために怠惰な生活から立ち直ろうとする夫を演じた。オファーが来たのは母・小川陽子さんが亡くなった直後だったそうで、「取り戻せない時間のことなどをいろいろ考えている時で、運命的なものを感じた」と話していた。

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