評論家が語る三津五郎さん 無二の存在 今後は若い世代が…

[ 2015年2月24日 05:30 ]

21日に死去した坂東三津五郎さん

坂東三津五郎さん死去

 演劇評論家の渡辺保氏は、三津五郎さんを「よく研究し掘り下げ、伝統を守ることによって新しい時代の人間性が生まれると信じていた人」と評す。熱心に研究する姿が歌舞伎界にとって無二の存在だったという。

 歌舞伎界の今後について演劇評論家の水落潔氏は「その無念の思いを若い世代が自分のこととして受け止め、修業に励むしかない」と市川染五郎、市川海老蔵らの40代~30代の若い世代の奮起を促した。

 前期の歌舞伎座を新装した1950年(昭25)前後も、七代目松本幸四郎、六代目尾上菊五郎など主要な役者の訃報が続いたことがあった。「歌舞伎はいつも危機をばねにして発展してきた」(水落氏)という。

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2015年2月24日のニュース