テレ朝社長 ヘリウム事故の12歳女性アイドルは「退院のメド立った」

[ 2015年2月24日 14:57 ]

 テレビ朝日の吉田慎一社長が24日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、BS朝日のバラエティー番組収録でヘリウムガスを吸って倒れた女性アイドルグループの未成年メンバーの現状について報告した。

 先月28日、女性アイドルグループ「3B junior(スリー・ビー・ジュニア)」のメンバー(12)がバラエティー番組「3Bjuniorの星くず商事」(土曜深夜3・00)の収録中に吸うと声が変わるヘリウムガスを使ったゲームでガスを一気に吸い込み、直後に倒れた。専門医からは、脳の血管に空気が入り血流が妨げられる「脳空気塞栓(そくせん)症」と診断された。

 吉田社長は「番組の収録でこういった結果を招いてしまい、ご本人、関係者の皆様にご迷惑をおかけしました。ご本人の一日も早い回復を祈っています」とあらためて謝罪した。本人の状況については「ご本人は意識も戻り、一般病棟に移って治療を続けている。退院のメドも立ったと聞いている」と報告。「ご家族の意向、プライバシーにも関わるので、詳しくは答えない」ということで、後遺症の有無など回復の過程の公表は「その都度、ご家族と話していきたい」とした。

 同局側はメンバーとの対面も済ませており、家族とは頻繁に会って連絡を取り合っているという。今回の事件に関して6日に「検証委員会」設置。検証委員会は「もう一度、事実関係の調査を行っている段階」だといい、原因の特定についても「担当専門医の話として、パーティーグッズのガスを一気に吸ったことが原因の可能性が高いとは聞いているが、ご本人が実際にガスを吸ったかをはっきりと覚えていないとも聞いている。(現状は)原因を確定できる段階にはない」という。事故を受けて放送休止中の番組は「今後についても未定」とした。

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2015年2月24日のニュース