オリ・平野佳の偉業に元チームメートらが祝福「大学時代からストレートに強いこだわり」京産大・光原監督

[ 2023年5月15日 07:00 ]

パ・リーグ   オリックス3―3ソフトバンク ( 2023年5月14日    京セラD )

<オ・ソ>史上初の200セーブ&200ホールドを達成、ボードを掲げる平野佳(撮影・奥 調)
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 【京産大・光原逸裕監督】 京産大、オリックス時代はチームメートとして一緒に戦ってきました。彼は大学1年の秋から試合で投げていました。「まったく打たれない」。それが当時の印象です。

 われわれの恩師でもある勝村監督(当時)も、「どこかでつまずくだろう」、「壁に当たるだろう」と思っていたようです。それを物語るエピソードが一つあります。抑えているにも関わらず、常に勝村監督は「これが普通じゃないぞ。調子に乗るんじゃない」とおっしゃっていました。しかし、そんな親心をよそにグングン成長していく姿を間近で見てきました。また、ある試合では捕手がマウンドに向かった際に「次は何を投げる、どうする」と聞くと、彼は「外の真っすぐ、外の真っすぐ」としか言わず、その捕手が「会話にならん」と苦笑いを浮かべていたことを覚えています。

 それくらい当時からストレートにこだわりを持っていました。現在ではフォークが彼の代名詞ですが、やはり長い年月を重ねて磨かれたストレートがあるからこそ、現在でもフォークが生きていると感じます。

 まさか、ここまでの投手になるとは…。凄いの一言です。今でも年に1回は大学にも顔を出してくれます。学生にとって彼の活躍は大きな励みであり、目標でもあります。まだまだ投げられる。40歳を過ぎても投げている姿を見続けたいです。

 【鳥羽(京都)松下浩司監督】 昨年12月には学校を訪れ、講演会を開いてくれました。希望者160人の生徒たちに熱いメッセージを送ってくれました。平野佳投手の座右の銘は「一所懸命」。生徒たちには「一つの所で、努力して懸命に頑張ってください」と伝えていただきました。その言葉を自らも実践し続けた証が、数々の偉業だと思います。誇り高き鳥羽高校のOBとして、さらなるご活躍を願っています。

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