【ヌートバーと一問一答】母の日に贈る3安打「彼女は花よりも勝利と安打の方が大事(笑)」「よかった」

[ 2023年5月15日 13:09 ]

<レッドソックス・カージナルス>6回1死一塁から左前打を放ったヌートバー(AP)
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 カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)が母・久美子さんに贈る3安打“猛打賞”だ。14日(日本時間15日)の敵地ボストンでのレッドソックス戦に「1番・右翼」で先発出場し、初回に左翼線二塁打を放つと、6回に左前打、8回には左越え二塁打とすべて“吉田正尚方向”へ3安打。今季4度目の1試合で打率・302とした。カ軍は9―1で勝利して3連勝した。

 この日の試合は、スポーツ専門局ESPNの「サンデーナイトベースボール」で全米に独占中継され、試合前のヌートバーへのインタビューも放送。ヌートバーは「私にとって母はすべてであり親友」と話したところで、母・久美子さんがリモートでサプライズ登場。ヌートバーは「えっ…これ、ライブなの?感情的になっちゃうよ、ママ、アイラブユー」と感涙し、久美子さんは「花を贈ってくれてありがとう」と愛息に感謝した。試合後のヌートバーの一問一答は以下のとおり。

 ――3安打でスイープに貢献した。活躍の要因は。
 「少しアプローチを変え、フィールドの全方向に打つようにした。それでレフト方向にもよく打球を飛ばすようになったことが、助けになっている。また、打順の2巡目では(9番打者の)アンドルー・キズナーのような選手が前を打ってくれることもいつも助けになる。前であんな凄い打球(bomb)を打ってくれると助かるよ」

 ――主砲アレナドの復調は好影響を与えているか。
 「序盤戦で彼がまだ本来の調子ではないときに、僕たちは彼を支えられなかった。あれは彼に不公平だった。僕の見方では彼こそがこのゲームのベストプレーヤー。いや、彼と(大谷)翔平(がベストプレーヤー)だ。最高級の打者なのだから、彼の復調は時間の問題だった。そうなって嬉しいよ」

 ――グリーンモンスターの方向に多くの打球を飛ばした理由は。
 「アプローチが原因だ。マサ(吉田)があそこにいてくれたし、ここでそれができてよかった。アプローチと球場(の形態)の両方かな」

 ――試合前、ESPNのインタビューに母親が登場し、涙を流していた。
 「試合開始前に感情的になるとは予想していなかった。(母親がズーム登場したのは)サプライズだった。これまでも言ってきた通り、彼女は僕のすべてであり、とても愛している。彼女はすべての段階で常に僕のそばにいてくれた。今朝、花を送ったんだけど、ああやってカメラを通じて姿が見れて、堪え切れなかった」

 ――お母さんはあなたがよく泣くと言っていた。
 「それについては彼女が何を言っていたのかはわからない(笑)。僕がよく泣く?僕にはわからないよ(笑)。まあいい、母の日だから何を言っても構わない(笑)」

 ――グリーンモンスターの中に入った感想は。
 「とてもクールだった。僕もサインをしてきた。モンスターの中に入り、その歴史がどれだけ積み重なってきたかを知ることができた。歴史書みたいなものだから、そこに名前を刻めたのは特別だった。子供の頃からボストンのゲームを見ていたから、フェンウェイでプレーし、名前を書けたことの意味は大きい」

 ――花だけでなく、お母さんに3安打と勝利をプレゼントした。
 「彼女にとっては花よりもチームの勝利と安打の方が大事だ(笑)。彼女はベースボールママだからね。花も素敵だが、彼女はカージナルスの勝利が望みだ。それを届けられてよかった」

 ――試合後にメッセージを送ったのか。
 「送った。(試合前の)インタビューのあと、『レッツゴー、勝利を手にしよう』というメッセージが来た。そこでの彼女は感情的ではなかったけど、試合後に炎の絵文字と『よくやった(wayto go)』『いいスイープ(good sweep)だ』『ノーラン(アレナド)は絶好調だ(Noran is hot)』と送られてきた。彼女は喜んでいるよ」

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