明大 戦後初V3! 新主将・上田 母の前で決勝打「毎試合、死に物狂いで戦ってきた」

[ 2023年5月15日 05:00 ]

東京六大学野球・第6週第2日   明大6-3早大 ( 2023年5月14日    神宮 )

<明大・早大>3連覇を果たし、歓喜の上田希(背番号10)ら明大ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 明大が3連覇を果たした。早大2回戦で、今秋ドラフト上位候補の上田希由翔(きゅうと)主将(4年)が初回、決勝打となる先制二塁打。11安打で着実に加点し6―3で連勝し、8勝1敗1分けの勝ち点4とし、3季連続43度目のリーグ優勝を決めた。明大の3連覇は1938年秋までの4連覇以来85年ぶりで戦後は初。全日本大学野球選手権(6月5日開幕、神宮ほか)への出場を決めた。

 希由翔で「きゅうと」。上田の名前に込められたのは「希望に向かって自由に翔ぶ」の願いだ。「かわいい」も意味する響きに、女の子に間違われることもあった保育園の頃は恥ずかしくて泣いたこともある。だが、今は打撃用レガースに「Cute」と刻むほど愛着がある。

 初回1死一、三塁から先制左翼線二塁打。「打ててよかった。とにかくつなぐ気持ちでした」とした4番の一打から3点先行。打線は11安打6得点で、粘る早大を振り切った。今季52得点中7回以降に25得点の終盤の強さで8勝1敗1分け。上田は「楽な試合は一つもなかった。毎試合、死に物狂いで戦ってきた」と同大の戦後初の3連覇を振り返った。

 「母の日」に最高の恩返しだ。地元・愛知から駆けつけ観戦した母・恭代さん(54)は、息子の雄姿に涙。トヨタ自動車母体の女子バスケチームの選手だった母の口癖は「感謝と謙虚の気持ちを持って愛される選手になりなさい」だった。身長1メートル77の母から1メートル82、90キロの恵まれた体を譲り受け、教えを守って名門の主将に就任。連覇した昨年の主将、中日・村松から引き継いだ重責を果たして「ホッとしています」と笑い、母には「ほぼ毎試合見に来てくれている。恩返しできてよかった」と感謝した。

 全日本大学野球選手権出場が決定。昨秋の明治神宮大会優勝に続く日本一へ上田は「緊張感を持って戦いたい」とキュートな笑顔を引っ込めた。残る立大戦で勝ち点5とする完全優勝を果たし、全国の舞台に挑む。(柳内 遼平)

 ≪明大・田中監督 黄金期迎え「チームとして成長」≫明大・田中武宏監督は「いろいろな選手が活躍してくれてチームとして成長したことがうれしい」と話した。昨年の春秋連覇に貢献した村田、蒔田の両右腕と宗山、上田の3、4番ら上級生に加え、慶大戦で延長10回決勝3ランの小島河、法大戦で8回に代打逆転弾の木本は2年生。控えにも花巻東で甲子園出場した外野手・水谷、広陵出身の1年生スラッガー・内海ら厚い選手層が3連覇を支える。指揮官が直接、全国を巡るスカウト活動で迎えた黄金期。優勝決定にも「明日(15日)も午前5時20分から朝練。帰ってすぐに寝ます」と切り替えた。

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