京都国際2年ぶり春V DeNA森下抜けてもプロ注目左腕・杉原&最速139キロ右腕松岡ら君臨

[ 2023年5月15日 20:31 ]

高校野球京都府春季大会決勝   京都国際9―5立命館宇治 ( 2023年5月15日    わかさスタジアム京都 )

<京都国際・立命館宇治>優勝を決めてガッツポーズする京都国際・杉原望来(撮影・河合 洋介)
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 京都大会の決勝が15日に行われ、京都国際が2年ぶり3度目の優勝を果たした。立命館宇治を9―5で下し、近畿大会(27日から4日間、(大阪シティ信用金庫スタジアム)の出場権を得た。

 投手層の厚さを示す春だった。先発した最速139キロ右腕の松岡凜太朗(3年)は、三者凡退は1度のみながら、5回5安打3失点と踏ん張った。5―3の6回からは、最速143キロ左腕でプロ注目の杉原望来(みらい=3年)が2番手として登板。4回3安打2失点に抑えて逃げ切った。

 大一番の先発を託された松岡は、「最後は杉原にマウンドを譲ったけど、自分が優勝投手になるんだという気持ちで(マウンドに)上がりました。パーフェクトな投球ではなかった。勝負どころで抑えられるエースになりたいです」と収穫と課題を持ち帰った。

 2年夏の甲子園では一関学院(岩手)との1回戦に3番手として登板し、同点の延長11回に失点して敗戦投手となった。新チームでは、松岡が昨秋にエース背番を与えられた。しかし、今春は杉原に背番1を譲った。

 「秋から思うようにいかなかった一方で、杉原はどんどんと成長していった。最後の夏は背番号1をつけて甲子園に導きたいです」

 小牧憲継監督は「夏の連戦を想定し、先発投手を変えながら決勝まで来た。(杉原も)まだ森下のような球場の雰囲気を変えられる投手にはなれていない。ゼロで抑えられるような投手になってほしい」とさらなる競争を促した。

 ◇松岡 凜太朗(まつおか・りんたろう)2006年(平、)1月19日生まれ、大阪府豊中市出身の17歳。小学2年に原田少年野球部で野球を始めて捕手。中学は豊中シニアに所属し、2年から投手に本格転向。京都国際では1年秋に背番号11でベンチ入りし、2年夏に甲子園初登板。2年秋に背番号1。50メートル走6秒9、遠投100メートル。1メートル77、83キロ。右投げ右打ち。

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