ソフトB・周東、攻守で“世界の足”見せつけた! 藤本監督も絶賛「最高」 開幕3連勝に貢献

[ 2023年4月3日 05:10 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-3ロッテ ( 2023年4月2日    ペイペイD )

7回、打者・近藤の時に二盗を狙った一走・周東はリクエストの結果セーフとなり笑顔を見せる(撮影・岡田 丈靖)
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 これが世界を制した快足だ――。ソフトバンクは周東佑京内野手(27)が、4―3の7回無死一塁から今季初盗塁を決めるなど、スピードを生かして貴重な追加点を奪い、粘るロッテを5―3で下した。6回には同点を阻止する守備のビッグプレーも見せるなど、チーム3年連続の開幕3連勝に大きく貢献。ともに2打点の甲斐拓也捕手(30)、近藤健介外野手(29)とWBC組が世界一の勢いをもたらした。

 世界を震撼(しんかん)させた走力を満員御礼のペイペイドームで周東が見せつけた。

 “神の足”がまず本領を発揮したのは、2点差に迫られた6回の中堅での守備だった。1死一、二塁でロッテ山口が左中間への打球を放った。フェンスまで到着しそうな打球に追いつくと、スライディングしながらキャッチ。すぐさま立ち上がり中継の遊撃・今宮に好返球。1点は失ったが、同点の走者を三塁で食い止めるビッグプレーだった。

 「追いつけたので」とさわやかに話し、「内野をやっていて良かったと思いました。今までの経験が生きたなと思いましたね」と充実の表情で振り返った。藤本監督も「あの守備は最高ですね。きょうの勝因ですね」と手放しで称えた。

 昨年までは内、外野を守るユーティリティープレーヤーだったが、今年から中堅。「出られるなら、どこでもという感じです」と心境を語る。内野では送球の不安があることから藤本監督と話し合い「外野は強く投げる場面が多いので。そっちの方がいいんじゃないか」と提案されて中堅に取り組む。「不安はなくできています」という言葉通りのプレーでチームの勝利を呼び込んだ。

 先月20日(日本時間21日)のWBC準決勝・メキシコ戦では9回無死一、二塁の場面で一塁の代走で出場し、ヤクルト村上の中堅フェンス直撃の打球で一気にサヨナラのホームを踏んで決勝進出に導いた。開幕戦では盗塁失敗したが、攻撃でも自慢の足を披露。7回先頭で中前打で出塁。近藤の初球に盗塁を敢行し、一度はアウトの判定になったものの、リプレー検証で覆り今季初盗塁を記録。「分からなかったので。監督に感謝です」。近藤の遊ゴロではこれ以上ないスタートで三塁へ進み、小野の暴投の間に貴重な5点目のホームを踏んだ。

 開幕2戦目、3戦目と1番打者として起用され3戦で打率・300。日本ハムから加入した2番の近藤が打率・417と好調なだけに、「僕がちゃんと塁に出れば、早い段階で点が取れるのにな、とは思っています」と気を引き締める。「四球欲しいなと毎日言っているんですけど…」と出塁率にこだわって勝利に貢献していく覚悟だ。(杉浦 友樹)

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2023年4月3日のニュース