東都 中大1年生伊藤櫂が大学初アーチ 大阪桐蔭では甲子園3発

[ 2023年4月3日 17:03 ]

東都大学リーグ1部・第1週第3日   中大8―3亜大 ( 2023年4月3日    ナゴヤ )

<中大・亜大>3回、代打3ランを放ち、笑顔で生還する中大・伊藤櫂(撮影・木村 揚輔)
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 中大の1年生・伊藤櫂人が意気揚々とベースを回った。1点リードの5回1死一、二塁から代打で登場すると、リーグ初安打が値千金の3ラン。右打席でフルスイングした打球はバンテリンドーム仕様の4・8メートルフェンスを越え、ナゴヤ球場左翼席に吸い込まれた。「甲子園のホームランもうれしいけど、大学の方が何倍もうれしい」。大阪桐蔭の1番打者として昨年春夏の甲子園で計3発を放ったが、新天地での初アーチは格別だった。

 観察力と勝負強さがダメ押し弾を生んだ。ベンチで出番を待つ間、ブルペンで投げ込む左腕の球種やタイミングを凝視。「高校時代からやっているので」とさらりと話す伊藤櫂に、清水達也監督(58)も「1球目から強いスイングができるし、アジャストもできる能力がある」と目を細めた。

 中大の右打者といえば牧(DeNA)森下(阪神)らがプロ第1線で活躍中だが「今は力が全然ないのは分かっています。1年生なので少しでもチームに貢献できるよう、与えられた場面で打てるように準備するだけ」とどこまでも謙虚。「将来はリーグ首位打者?まだまだです」と控えめだった。
 

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