【近畿学生野球】奈良学園大、連勝で勝ち点 西田仁「狙い通り」の決勝中越え二塁打

[ 2023年4月3日 12:54 ]

近畿学生野球春季リーグ   奈良学園大9―3神戸大 ( 2023年4月3日    大阪シティ信金スタジアム )

 3―3同点で突入したタイブレークの延長10回表、無死満塁となり、打席に入る奈良学園大の西田仁一郎(4年=智弁学園)は狙いを直球に絞っていた。

 「いろんな要素から初球は必ず真っすぐでくる」と読んでいた。「これまで打ってきた前4打席の内容、延長で満塁という状況……などを考えて間違いなく真っすぐだと思っていました」
 初球、その直球を振り抜き、打球は中堅頭上を越えた。勝ち越し、決勝の2点二塁打となった。

 この日は4安打。1メートル82の左打者だが、神戸大の左腕・林大貴を苦にしなかった。スライダーを左翼線二塁打、直球を中前打、また直球を中前打、スライダーをライナー性の左飛……そして最後の二塁打と打ち分けていた。

 この日は指名打者(DH)で5番。智弁学園時代は2年春、3年夏と甲子園出場した外野手だ。

 昨秋、連敗し優勝を逃す原因となった神戸大に開幕カードで連勝。勝利にわくベンチ裏で「個人よりもチーム。この春は何としても優勝したい」と自分に言い聞かせるように話した。

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2023年4月3日のニュース