侍・松井裕 踏み出す右足の着地点15センチ修正「ボールの強さも全然、変わった」

[ 2023年2月23日 05:00 ]

侍ジャパン強化合宿 ( 2023年2月22日    サンマリン宮崎 )

ブルペン投球する松井(撮影・尾崎 有希)
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 ステップを開いて、問題を打開した。松井裕の「15センチ」の修正が、苦労していたWBC使用球での投球に希望の光をともした。

 全体練習後のブルペン。捕手役の鶴岡慎也ブルペン捕手から、踏み出す右足の着地点をこれまでより約15センチ、三塁側にしては、と助言された。「かなり一塁側にそれていた。ずっと直そうとしてきたんだけど、アプローチがなかなかハマらなくて」。WBC球への適応を気にするあまり、いつの間にかプレートから6歩半先に踏み出す右足の位置が、一塁方向にズレていた。その右足を修正するとボールが一変。「最初は体が開くのを嫌がっていたけど、手元にくる球の強さが違うと言ってもらえた。足の位置が変わっただけでボールの強さも全然、変わった。凄くいいステップになった」と手応えを得た。

 楽天キャンプでの14日の日本ハムとの練習試合で2/3回で一発を含む5安打6失点など、調整に苦労していた。だがこの15センチの修正作業で足を意識することで、滑りやすいとされるWBC球への過度な意識も消えた。「無意識にいい形がつくれるように、体に染みこませて試合を迎えたい」。守護神候補として期待される左腕が、活路を開いた。(阪井 日向)

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2023年2月23日のニュース