広島・床田「今年は18勝できる」新井監督が太鼓判 本人もその気「どんどん上げていければ」

[ 2023年2月23日 05:00 ]

ブルペンで帽子を飛ばして力投する床田(撮影・奥 調)
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 広島・床田寛樹投手(27)が沖縄2次キャンプ第2クール2日目の22日、ブルペンで今春最多となる130球を投げ込んだ。熱投を見守った新井監督、捕手の会沢が太鼓判を押した。昨年8月の右足関節骨折から順調に回復を遂げており、26日の中日戦(北谷)で対外試合に初登板する見込みだ。開幕ローテーション入りを狙う7年目左腕はここからギアを上げていく。

 床田が練習の強度を上げた。一番乗りでブルペンに入り投球練習を開始。九里、森下ら他の投手陣が練習を終えても、一人だけ投げ続けた。捕手・会沢のミットを目がけて、今春最多130球を投げ込み、復活への手応えをにじませた。

 「足は全然問題なくできた。球数を投げても、全然問題なくできたので、良かった」

 より実戦を意識して打席に打者を立たせて投球を行った。直球のほか、スライダー、カーブなどの変化球も交えて約45分、腕を振り続けた。投球を終えると、見守っていた新井監督から期待の言葉をかけられた。「(今季は)18勝3敗、防御率1・20ぐらいだな」。また会沢からも「思ったよりも良かった。変化球はほぼ言うことない」と称賛されて自信を深めた。

 「(これまでは)自分のイメージと球が違っていたので、ずっと不安だった。でも、(監督らが言葉で)不安を取ってくれたので、どんどん上げていければいいと思う」

 昨年8月3日のDeNA戦で走塁の際に転倒し、右足関節骨折。長期間に及んだリハビリと過酷なトレーニングの成果はあった。「春(のキャンプでこれまで130球)は多分投げていないと思う。思ったより体の強度は強くなってきている」。順調な回復ぶりを示した130球の熱投。自身初の投球数にも最後まで疲労の色は見せなかった。

 「問題なくステップアップしている。(18勝も)普通にできるでしょう」

 新井監督は完全復活へ向けて太鼓判を押した。前回18日の紅白戦は2回4安打3失点と199日ぶりとなった実戦ではホロ苦い結果に終わった。次回は26日の中日戦に中継ぎで登板予定。今春初の対外試合では前回の反省を踏まえ、制球面に意識を置く。

 「(紅白戦は)初球、いいところで(カウントを)取れて、2球目に甘くなって打たれるというのが多かった。この前の実戦の課題をつぶせるように投げていきたい」

 コンディションは整いつつある。ここからの実戦でギアを上げていき、開幕ローテーションをつかみ取る算段だ。(長谷川 凡記)

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2023年2月23日のニュース