落合博満氏　“バッティングセンター”と揶揄されたキャンプ「前代未聞の話だったんじゃないのかな」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が30日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2004年の中日監督就任1年目の“オレ流春季キャンプ”について語った。

　「キャンプ初日に紅白戦」「6勤1休」と次々と就任直後から改革を進めた落合氏。しかし「落合監督」の真骨頂と言えば、自他ともに認める練習量。当時も朝7時から、日が暮れてボールが見えなくなるまで続いた中日キャンプは大きな話題を呼んだ。就任当初に掲げた「10％の底上げ」を現実にするために「（選手たちを）うまくするためには、そうせざるをえないじゃない。普通のことをやってたら、普通で終わっちゃうってことだよ」と信念を貫いた。

　さらに異例だったのはメイングラウンド。「最初の2週間ばかりはグラウンドを“バッティングセンターだ”って言われたもん。ノックは一切サブグラウンドでやってたしね。んで、13カ所くらいマシーンを置いて打たしてたから。キャンプでマシーン壊れるっていうのは前代未聞の話だったんじゃないのかなと。フル稼働だもん。だからグラウンド行って一日コーチと会わない日っていうのは必ず何人かいたからね。必ずそこの場所につきっきりで、弁当もそこで食うように。つきっきりで選手を見てた」と笑顔で懐かしそうに常勝軍団の礎となった監督1年目のキャンプを思い返していた。

　選手の気質というものも見抜いたメニューでもあった。「選手は適当に抜くんだわ。あの時間全部目一杯やれっていうのは無理だから。必ず抜くことを想定の中に入れてね。メニューは組んでたと思う」と話した。