落合博満氏 就任1年目の春季キャンプ初日に紅白戦をやったワケ「球団は億っていう金をかけ…」

[ 2022年11月30日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が30日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2004年の中日監督就任1年目の“オレ流春季キャンプ”について語った。

 落合氏の監督として初めてのキャンプで話題をさらったのが、2月1日キャンプイン初日に行われた紅白戦。改めて、この意図を聞くと「2003年の秋のキャンプを無駄にしたくなかったっていうだけのことですよ」とサラリと説明。「12月、1月とオフシーズンなんでね、遊びまわってたら秋のキャンプが無駄になるっていうことで一つの宿題を出しただけであってね」と03年就任直後の秋季キャンプで「春のキャンプ初日に紅白戦をやる」という宣言は選手たちへの“宿題”だったと語った。

 「練習っていうのは自分の感覚で出来るんですよ。“ああ、ここ飛びついたら危ねえな”っていったらストップかかるけども、ゲームだったら本能で野球やっちゃうんでダメだと思っても飛びついていくっていうものが練習とゲームの違い。球団は億っていう金をかけてキャンプを張るわけですから、そのキャンプを無駄にすることはないなっていうことで一つの宿題を出したってだけのことですよ」と選手心理を考えた上での策として行なった紅白戦。異例のオレ流キャンプに、当時マスコミから「“まだゲームやりもしないのに選手が潰れる”とか、“故障する”とか、“この監督は何を考えているんだ”とかっていろんなバッシングを受けたけどね。やって初めて結果が出て、論評するんだったらいいけども…オレには分かんない世界だわ」と皮肉交じりに笑った。

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