【阪神・平田2軍監督語録】計3盗塁死も評価「塁に出ないやつは失敗がないやん。失敗しながら経験して」

[ 2022年10月16日 18:28 ]

フェニックス・リーグ   阪神1-5DeNA ( 2022年10月16日    ひなたサンマリン )

試合前にメンバー交換をする阪神・平田2軍監督
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 阪神は先発再転向を目指す馬場が3回1安打無失点と上々の結果に。打線は前川が4試合連続の複数安打を記録し、フェニックス期間は遊撃で固定されている小幡も2安打2盗塁と躍動した。

 また、5回はスターリンから3人連続で二盗を企図する場面も見られた(栄枝、遠藤が盗塁失敗、小幡が成功)。

 以下は阪神・平田2軍監督との一問一答。

 ――先発の馬場について
 「中継ぎで今のところ、ちょっときっかけをつかめていなかったので、このフェニックスは長いイニングを投げさせて。もともと馬力はあるんでね。そういうところできっかけをつかませようという意図で。プラス先発でまたチャンスがあればというところもあるんで。こうやって長いイニング投げれば中継ぎはいつでもいけますので。そういったとこできょうはコントロールもなんというか、キレも申し分なかったんじゃない? ひとつフォアボールと追い込んでから3球勝負のフォークがちょっと甘かったってだけだったけど。ちょっとパワーカーブというかスラーブみたいな、縦のスライダーの感じも良かったから、ちょっと長いイニングをもう一回。今年馬場も良くなかったので、そういうところで長いイニングできっかけをつかませようということ」

 ――ツーシームも試している
 「今日は安定してたな。リリーフではどうしても抑え込もうという力み。力みが出まくってるけど、やっぱり先発に慣れているのか落ち着いてるわね。落ち着いてしっかりとした投球ができていたね」

 ――前川、小幡が2安打ずつ
 「小幡もやっぱり走塁。ちょっと今はショート一本で、いろんなポジションでじゃなくて小幡に関してはちょっとショート一本であの肩と、バッティングはファームでも打つんだよ。走塁も含めて、フェニックスでは田中コーチに話をして、ショート一本でやらせようかなと。他の選手の兼ね合いもあるので、その辺は中盤、後半でどうなるかは。他のポジションをさせないといけない可能性もあるけど、やっぱりあの肩は魅力だよ」

 ――守備が安定してきた
 「そら安定しなきゃ困る。そういうところが、彼の肩を生かせるというところは魅力なんでね。スチールもできるし、そういうところをどんどん(伸ばして)。今もカットプレーの練習を、(試合前の)シートノックが良くなかったのでやらせたけど、もっと小幡も含めて内野手が主導権を。高寺も遠慮しちゃいかんねん外野に、そういうところをどんどん内野手に主導権を持って連係プレーをやらせる練習もさせないといかんな」

 ――佐藤蓮は腰の怪我から復帰登板も、5四球を与えるなど5失点
 「楽しみにしていたけどな。もったいないとかいうレベルじゃないもん。もったいないというのは馬場が2ストライクからフォークちょっと甘く入って、これがもったいない、であって。四球5つでしょ? そらもったいないとか…。ただ、そのためにフェニックス来てるんで。これをどういうふうにピッチングコーチも含めて克服して。ゲームで投げないことにはね。その辺のリリースポイントというところはブルペンも含めてゲームでしっかりやらせるしかないでしょ」

 ――3人連続で二盗を企図
 「とにかく勝ち負けは気にしてないんで。栄枝にしても、キャッチャーだからってあいつ足が速いねん意外と。だからノーアウトでいって(続く)遠藤も、ただ遠藤も栄枝がアウトになりました、(栄枝が)初球からいきました、『あ、これぐらいじゃ俺の足ではアウトになるんだ』ということも(考えないと)。トライしろということはそういうことだから。だから豊田もライト前引いて(※8回の右翼守備でライナーに飛び込むのを躊躇して2点適時打に)、それやったら前にいって。(ボールを)後ろやってもええやん今。このぐらいの打球はこうやっていったら後ろにやってしまうとかね。それやったら前にトライして前に落とすとか、あそこで引いちゃうとランナーなしの時のトップバッターみたいな形になるんで。勝負かけるところは今日の遠藤や前川の(盗塁死も)ナイストライって(※前川は8回2死一、三塁の一塁走者で捕手が前に弾いたのを見てスタートも二塁でアウトに)。その前のワンバンいかなかったやんか、空振りで。一、三塁でいって『(捕手が)捕っているのにいっちゃった』っていうのは、また彼も勉強。こういうことを失敗しながら経験して走塁とかも。塁に出るねん。塁に出ないやつは失敗がないやん。だから前川とかはヒットきょうも2本かな、出てああいうワンバンスタートの練習ができたということを失敗してね、遠藤にしてもそう。そのためにどんどん点差関係なく、勝ち負け関係なく行けって言ってるんだから。テーマはそこにあるんで。公式戦やったらバントで送るとかするところを、このゲームはこういうテーマでやろうということをコーチが考えてやってくれてるんで」

 ――井上は3打数無安打1死球。フェニックスで本塁打なし
 「ずっと4番打たせて、フェニックスでもずーっと4番打たせて。前川がこうやって打って、かなりの意識をさせて。そこで競争する、ドラフトもどういう選手が入ってくるか分からない。このフェニックスで一回り大きく。まだホームランもゼロでしょ。彼の魅力は長打力なんでね。今は前川が目立ってきてるけどそこは2人で、2人どころか小野寺だって豊田だってそのために来ているんだからね。そんなことは新しい監督になると、俺は井上を何とか…言い方悪いけど他に中堅クラスを添えるより若い可能性があるというとこで(井上)広大をずっと使ってきて。それにずっと頑張ってやってきて努力してるんでね。努力してるのは当たり前だし。新監督の元でどういう風なアピールするかってのを期待するしかない」

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