ソフトB藤本監督　再びオリックスに…　宿敵と「どこに違いがあるか。うちの方が課題は多い」来季への糧に

パCSファイナルステージ第4戦   ソフトバンク2ー3オリックス （ 2022年10月15日    京セラD ）

パCSファイナル＜オ・ソ＞日本シリーズを逃し、言葉を交わしながらあいさつに向かう柳田（右から2人目）と藤本監督（撮影・後藤　大輝）　　　　
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　終戦後の宿舎ミーティング。今秋キャンプから就任2年目に挑むソフトバンクの藤本監督はリーグ優勝に加え、日本シリーズ挑戦権まで奪われたオリックスとの違いを選手に再確認させた。

　「レギュラーシーズンもオリックスに負けた。どこに違いがあるか。うちの方が課題は多い。それを考えて、秋にしっかり取り組もう。頑張りましょう」

　試合は何とか追いついた後に、最後に守り負けて全日程が終わった。攻守で劣った。2―2の9回2死二、三塁で守護神モイネロがサヨナラ打を浴びた。1死から単打後に四球でピンチ拡大。今季レギュラーシーズンと同じ守りの課題だった。

　ファイナルS4試合でオリックス投手陣の四死球7に対し、ソフトバンクは16。指揮官は「コーチにも言っているけどね。来年に向けて四球をいかに少なくするかをやっていけば十分チャンスはある」と課題は明白だと語った。

　0―2の7回1死一塁でデスパイネが山崎颯の157キロ直球を強振。左中間スタンドに同点2ラン。「とにかく自分のベストを尽くそうと。いいスイングで完璧に捉えることができた」。一発こそ出たがファイナルS4試合で27安打8得点。対するオリックスは31安打12得点。投打で差が明らかだった。

　指揮官に主将を託された柳田も素直に実力差を認め、悔やんだ。「はい、力負け。オリックス、強かったです。実力が足りない。攻撃、守りも課題だらけかな。個人、個人足りないところを鍛え直すオフにしたい」。来季こそ、の思いを込めた。（井上　満夫）