東尾修氏 昨年から積み上げた“新戦力”救援陣で勝利をつかみ取ったオリックス 

[ 2022年10月16日 08:00 ]

パCSファイナルステージ第4戦   オリックス3ー2ソフトバンク ( 2022年10月15日    京セラD )

<オ・ソ>オリックス4番手の阿部(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 【東尾修 視点】オリックスが2年連続でヤクルトと日本シリーズで対戦する。中嶋監督と高津監督には改めて敬意を表したい。両チームとも20年のシーズンは最下位。両監督とも土台から築いて「勝つチーム」に育て上げた。2軍監督として選手の能力を把握し、最大限の戦力を引き出す。その象徴となるのがシーズン終盤から完成度を高めたオリックスの救援陣だ。

 第1戦はエースの山本で勝った。第2戦は先発・宮城が5回。宇田川、山崎颯、ワゲスパック、阿部のリレーで逃げ切った。そして第4戦。先発の山岡が4回で降板。宇田川が力のある直球とフォークで2回零封。山崎颯は2ランを浴びたが、2イニングを投げ同点でしのいだ。9回は阿部。宇田川は7月末に支配下登録された選手で、阿部は去年4試合しか登板していない。5年目で42試合に投げた本田も含め、優勝した昨年から積み上げた新戦力でつかみ取った。

 高津監督も救援陣の編成、継投にかけては定評がある。オリックスの吉田正とヤクルト・村上。2人の大砲と鉄壁救援陣との対決がシリーズの勝負を決すると思っている。(本紙評論家)

続きを表示

2022年10月16日のニュース