日体大の二刀流・矢沢、1位御礼8回2失点白星 日本ハム指名公表後初登板「凄くうれしい」投手専念で快投

[ 2022年10月16日 05:00 ]

首都大学野球   日体大7-2東海大 ( 2022年10月15日    バッティングパレス相石ひらつか )

<日体大・東海大>8回2失点と好投した日体大・矢沢(撮影・田中 健人)
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 最高評価に御礼の好投だ。日本ハムが1位指名を公表した日体大の二刀流左腕・矢沢宏太投手(4年)が15日、東海大戦に先発して8回3安打2失点。チームを7―2の快勝に導いた。日本ハムのスカウトも視察する中、この日は打席に立たずにマウンドに専念。「投」の刀で確かな実力を見せた。

 定評のある1本目の刀の切れ味を、改めて証明した。二刀流左腕の矢沢が日本ハムのドラフト1位指名公表後、初のリーグ戦登板。投手に専念し8回3安打2失点で7三振も奪い「評価していただいて、凄くうれしい。いつもよりは集中して投げられたかなと思います」と笑った。

 この日の直球の最速は146キロ(自己最速は150キロ)だったがチェンジアップを軸に組み立てた。2―0の2回に同点2ランを許したが、切り替える。「チェンジアップが良く、打たせて取れた」と3回以降は内野ゴロの山を築いた。古城隆利監督から「ドラフト1位の投球をしないとな」と激励されて臨んだマウンド。崩れるわけにはいかなかった。

 この日は投手に専念したが、今春に指名打者でベストナインを獲得するなど打撃にも定評があり、プロでも二刀流の継続を希望する。日本ハムはエンゼルス・大谷を二刀流で育てた実績を持つ球団で「どっちもやった選手がいるからこそ分かることがあるし、自分も最大限、生かしていけたら」と言う。視察した日本ハム・山本一徳アマスカウトグループ長は「運動能力は素晴らしく、投打ともにまだ伸びる」と改めて将来性を評価した。

 自身のSNSのフォロワーが急増するなど日本ハムの1位指名公表の反響は大きいが、視線の先に見据えるのはリーグ優勝だ。野手での出場が見込まれる16日の2回戦とドラフト後の22日の桜美林大との最終戦で連勝すれば優勝が決まる。「打つ方でも投げる方でも、しっかり準備したい」と矢沢。二刀流の真骨頂を見せて、チームを頂点に導く。(田中 健人)

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