松井氏 巨人復活へエール 5年ぶりCS逃した古巣に「より素晴らしいチームでいて」

[ 2022年10月16日 05:30 ]

星稜グラウンドで野球教室を行った松井氏(撮影・大林 幹雄)
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 巨人、ヤンキースなどで、日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏(48)が15日、古巣の巨人にエールを送った。生活の拠点を置く米国から一時帰国中の松井氏は、「勝つこと(に加えて)、より素晴らしいチーム、よりたくさんの方から応援してもらえるチームでいてほしいなと、いちOBとして思っています」と訴えた。

 主砲・岡本和の不振や、チームが5年ぶりにCS進出を逃したことについて振られると「(今季4位という)順位は分かりますけど、選手個人の細かい部分は分からない」と言葉を選んだ。その上で、ひときわ口調に熱を帯びたのは、93~95年にチームメートで、新任の大久保打撃チーフコーチに話題が及んだ時だ。左足をベース寄りに構えたクローズドスタンスで「独特な打ち方をしていた。(当時)あまりそういう選手を見たことがなかった」と回顧。「打撃に関しては天才的なバッターだったと私は思っています。どういうボールでもタイミングを合わせてしまうイメージがある」とした。

 今季の巨人のチーム打率はリーグワーストの・242。「指導経験が豊富なので、いい形でジャイアンツのバッターに伝えてもらえればと思っています」。ゴジラが、「天才」と称した大久保コーチに立て直しへの期待を込めた。 (大林 幹雄)

 ≪星稜60周年イベントで笑顔≫松井氏はこの日、母校・星稜(石川)で行われた同校60周年記念のトークイベントに登場。生徒やOB、OGら約1200人を前に、母校での思い出や現役時代のエピソードを披露して盛り上げた。OBから同校の監督就任を懇願されると「100周年の時、88歳で私が元気で、要請がきたら考えたい」と笑み。イベント前には同校の野球場で野球教室を開催し「ここで野球をやったのは30年ぶり。自分自身、感激しています」と話した。

 ≪幼少期のスーパースター悼む 猪木さんに「議員」勧められた≫幼少期にプロレスファンだった松井氏が、1日に死去したアントニオ猪木さんをしのんだ。「猪木さんイコール不死身のイメージ。寂しいなと思いますね。あれだけのスーパースターは、たくさんいないと思う」と話した。かつて対談したことがあり「いつか議員になったらどうだ、と言われたのは覚えています。その約束は守れないです」と振り返った。

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2022年10月16日のニュース