今秋のドラフト候補、慶大・増居がリーグ戦初完封で通算14勝目「集中して投げ切れた」

[ 2022年10月8日 15:13 ]

東京六大学野球秋季リーグ   慶大5―0法大 ( 2022年10月8日    神宮 )

<慶大・法大>8回、この回も無失点で抑え、笑顔でベンチへ戻る慶大・増居(撮影・木村 揚輔)
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 プロ志望届を提出した慶大の左腕エース、増居翔太投手(4年=彦根東)が法大打線に付け入る隙を与えず、2安打1四球5奪三振でリーグ戦初完投初完封。通算14勝目をマークし法大に先勝した。

 「先に点を与えないように、力を入れるところで力を入れ、集中するところで集中して投げ切れた」。直球が自己最速147キロを計測し、変化球のキレも抜群。4回2死まで完全に抑えると、唯一のピンチだった6回1死二、三塁も落ち着いて後続を断った。

 これまでなら交代だった7回にも打席に立たせ、完投させた堀井哲也監督は「本人は7回で終わりのつもりだったようだけど、容赦しなかった」と続投指令。最後まで投げきったエースに「名実ともにエース(の座)を確立してくれた」と指揮官も納得顔だ。

 20日のドラフトへ向けて最高のアピールとなる初完封。視察した日本ハム・稲葉篤紀GMも「球速はそれほど出てなくても直球で差し込んでいるし、変化球も鋭い。ヤクルトの石川のように、打者を見ながらピッチングを組み立てられる」と評価した。同じくドラフト候補の4番・萩尾匡也外野手(4年=文徳)も8回に貴重な2号2ラン。慶大の投打の柱が、実りの秋に躍動した。

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