ロッテ吉井理人新監督の哲学「選手に向いて仕事しないと…」 “日本で一番優秀”な投手コーチ

[ 2022年10月8日 04:40 ]

数々の名投手を育てた吉井理人氏(右)
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 ロッテは7日、来季監督に、今季ピッチングコーディネーターを務めた吉井理人氏(57)が就任すると発表した。2日の今季最終・ソフトバンク戦後に、井口資仁監督(47)が5位で3年ぶりBクラスの責任を取り電撃辞任。後任を急ぎ検討し、数々の名投手を育て、チーム事情も熟知する名伯楽に白羽の矢を立てた。スポーツニッポン本紙のロッテ担当記者が吉井氏の素顔を明かした。

 吉井さんとは07年オフに初めて会った。この年で現役引退し、翌年から日本ハム投手コーチに決まっていた。偶然にも、記者は年明けから札幌転勤し、日本ハムを取材予定で、「わしが変なことを言ったら“ダメですよ”と注意して!」と目付け役を言い渡された。

 温和で、関西人らしくコメントもユーモアあふれるが、自分のポリシーを曲げられない性格だ。日本ハム・梨田、栗山、ソフトバンク・工藤、ロッテでも井口といった歴代監督と起用法でよく意見がぶつかったというが、2年連続リーグ2位だった井口監督以外は、全員胴上げに導いた。

 昨オフ、栗山監督が日本ハムを退任する際、吉井さんから興味深い話を聞いた。「この前、栗山さんと話して“ヨシには何度も怒られ、ケンカもしたけど勉強になった”と言われた。ちょっと、うれしかった。中間管理職だけど、選手に向いて仕事しないと、僕はいけないと思っている」。これが哲学だ。侍ジャパンの栗山監督から投手コーチを頼まれるのも自然な流れだと思った。個人的には、日本で一番優秀な投手コーチだと、ずっと思っている。(ロッテ担当・横市 勇)

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2022年10月8日のニュース