現役ドラフト、12・9開催 その仕組みは? 選手会・森事務局長「どういう選手がリストアップされるか」

[ 2022年10月8日 06:10 ]

森忠仁事務局長
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 日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)の事務折衝が7日、オンラインで行われ移籍の活性化を目的とする「現役ドラフト」が12月9日に開催されることが決定した。保留者名簿の提出期限から1週間後の実施で非公開となる見込みだ。

 同ドラフトでは各球団がFA有資格者や育成選手など除外された選手以外で2人以上の選手リストを提出。その中から全球団が選手1人を指名、獲得する。選手会の森忠仁事務局長は「どういう選手がリストアップされるかが大事。契約更改が終わった選手、保留者名簿に載った選手で、各球団が戦力と考える選手が出てくる。実現したのは良かった」と期待。選手関係委員会委員長の広島・鈴木清明球団本部長は「どこまで機能するか、試行錯誤の中で出場機会を増やすという方向性を持って進めていけたら」とした。

 《SNSの誹謗中傷に選手会が対策措置》選手会はネット上などで問題になっている選手、球団への誹謗(ひぼう)中傷について対抗措置を講じる。12月5日の選手会総会で議題とする予定で、森事務局長は「一部で度が過ぎている。選手会として何らかの対応をしていこうと話し合う」。選手を守るために問題提起のメッセージ、声明文などを出すことも検討しており、この日の事務折衝では選手会だけではなくNPBと共同で行動することを申し入れた。

 《選手会が保留制度要望書をNPBに提出へ》選手会はFA資格取得年数の短縮など、保留制度に関する要望書を近日中にNPBに提出する考えを示した。「球団と選手のバランスも考え、FAの今の年数がいいのかどうかも含めて議論させていただければ」と森事務局長。契約更改交渉での球団側の対応も問題視しており、昨年12月の総会では選手の立場の改善などを強く求めていく姿勢を示していた。

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2022年10月8日のニュース