西武・辻監督「6年目にして本当に戦える投手陣ができた」 敵地でソフトBに投げ勝つ

[ 2022年10月8日 05:00 ]

<西武練習>笑顔でダッシュする高橋(右)(撮影・岡田 丈靖)
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 プロ野球は8日、「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」と「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」が同時に開幕する。2連勝なら即突破が決まる超短期決戦となるファーストステージ(S)は、パは西武が敵地でソフトバンクに挑む。

 短期決戦では「打線は水物」の言葉が色濃く出る。西武・辻監督は「打」のチームで臨んだ過去のCSで、2勝10敗と苦汁をなめた。リーグ連覇した18、19年はともにファイナルSで敗退。共同記者会見では一新したチームカラーを明言した。

 「キーマンは投手陣全員。6年目にして本当に戦える投手陣ができた。挑戦者としてぶつかっていきたい」

 2月の春季キャンプ初日。豊田投手コーチは「投手王国再建」と明確な目標を示した。守り勝つ野球で、昨季の42年ぶり最下位から3位躍進。4年連続リーグワーストだった防御率を、同トップの2・75に改善させた。

 辻監督が6年間で育て上げた投手陣を送り込む。初戦はCS初登板の高橋。今季自己最多12勝右腕に「本当のエースと言える選手になってきた」と信頼を口にした。高橋は2カ月前にスマホをシンプルな携帯電話に替えた。「家族と過ごしたり本を読んだり、有意義に時間を使えるようになった」と野球に集中する環境をつくり、苦手だった8月以降に6勝した。

 2戦目は今井、3戦目は松本と開幕前に「3本柱」に据えた3人がそろった。両腕は新型コロナや故障で一年通して仕事はできなかったが、終盤で活躍。中継ぎでは守護神の増田に、ともに最優秀中継ぎのタイトルを獲得した水上、平良で勝ちパターンを形成した。

 チーム打率・229はリーグワーストだが、先発が試合をつくることを期待し、第2先発は置かない。「点を取られても、次の1点を取られない粘りを期待する。失うものはない」。ポストシーズン16連勝中のソフトバンクに、手塩にかけて育てた3本柱で投げ勝つ。(神田 佑)

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