ソフトBのキーマンは柳田 出るか、34歳前祝い弾!西武・高橋から「数少ないチャンスボールを捉えたい」

[ 2022年10月8日 05:00 ]

<ソフトバンク練習>気合いの入った表情で打撃練習する柳田(撮影・岡田 丈靖)
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 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は8日、ファーストステージが3試合制で開幕する。パ・リーグはシーズン2位のソフトバンクがペイペイドームに同3位・西武を迎え撃つ。ポストシーズン初采配の藤本博史監督(58)は、打のキーマンに柳田悠岐外野手(33)を指名。相手先発・高橋に通算打率・327を誇る主将は、9日が34歳の誕生日。自らバットで前祝いし、ファイナルステージ進出へ王手をかける。

 決戦前日、藤本監督がCSの打のキーマンに迷わず愛弟子の名を挙げた。「うちは打つ方では柳田。投げる方は千賀。柳田が爆発してくれたら得点になる。(西武)山川の前に走者を出さないように気をつけますけど、こっちは柳田の前に走者を出す打線を組んでいきたい。柳田に打ってもらうのがベスト」と期待をかけた。

 指名を受けた柳田は、景気づけの“前祝い弾”に備え、この日の全体練習を軽めの調整で終えた。あす9日のファーストS第2戦で34歳のバースデーを迎える主将。誕生月に入り、バットはノンストップだ。1日の西武戦は1本塁打を含む3安打1打点。2日のレギュラーシーズン最終戦、ロッテ戦も1本塁打含む2安打2打点。リーグVこそ逃したが2戦連発中と好調を持続している。

 「負けられない気持ちと集中で、まだ疲れています。やれることをやろうかなという感じ。2位なんで、まずホームでできる。それはいい。集中してやるのが一番大事」

 9月30日の楽天戦での右翼守備中に後頭部をフェンスに強打し途中交代。むち打ち症状を抱えながら出場し続けながらも2戦連発締めで今季24本塁打。「(首の状態は)ぼちぼち。まあプレーできるんで大丈夫」と再びムチを打ち、ポストシーズンに挑む覚悟だ。

 第1戦の西武・先発は高橋。「いいピッチャーなのでチャンスは少ないと思うが、数少ないチャンスボールを捉えられるように集中して打席に立ちたい」。通算対戦成績は49打数で1本塁打を含む16安打(打率・327)2打点と好相性。唯一のアーチは19年3月31日の本拠地で放った左中間2ランだ。今季対戦こそ6打数1安打0打点だが、ホームでは好印象で臨める。

 3試合連続弾でチームが快勝発進すれば、ファイナルS進出に王手をかける祝砲になる。柳田の極限の集中力は、そんなドラマも予感させる。

 まず初戦を取って“33歳ラスト白星、おめでとう”の勢いで勝ち上がりたい。 (井上 満夫)

《王会長鼓舞「大胆にいけ」》
 王貞治球団会長がCSに挑むチームを鼓舞した。全体練習前に短期決戦の極意を問われて興奮気味に反応した。「大胆にいくことでしょうね。3試合しかない。特にアタマは勝ちたいよ。コインを投げて表か裏は(手を)開いてみないと分からないんだ。表(勝利)を出すつもりで頑張ろう。それだけでいいじゃないか」とコインに例えて叫んだ。

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2022年10月8日のニュース