北海道から大阪桐蔭へ 強肩強打の捕手・北川睦「高卒プロ入りに一番近い」

[ 2022年2月13日 05:30 ]

大阪桐蔭で強肩強打の捕手を目指す北広島リトルシニアの北川(撮影・石川加奈子)
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 北海道・北広島リトルシニアの北川睦捕手(岩見沢東光中3年)が12日、春夏通算8度の甲子園優勝を誇る大阪桐蔭に合格した。名門校の扉を開き、「周りの人から無理と言われても“行ってやる!”と思っていた。全国からトップレベルの選手が集まる。負けないように頑張りたい」と表情を引き締めた。

 大阪桐蔭を初めて知ったのは6歳の時。現阪神の藤浪と西武・森のバッテリーによる甲子園春夏連覇が、幼心に強烈なインパクトを与えた。以来同校のことを調べ、第1志望に定めた。小6の夏には、現中日の根尾やロッテ・藤原らが2度目の春夏連覇。「高卒でのプロ入りに一番近い」と歴代の先輩たちの背中を追い掛ける。

 森に憧れる強肩強打の捕手だ。遠投は95メートルで、二塁送球は2秒を切る。ファイターズジュニアに選出された18年に年間20本以上の本塁打を放った長打力も魅力。中学では本塁打を量産できなかっただけに、多くの大砲を生み出してきた同校で打撃に磨きをかける。

 除脂肪指数は22・3とプロ選手並みで、1メートル67、82キロのがっしりとした体格は筋肉の塊だ。選手を初めて道外に送り出す北広島シニアの小野寺賢一監督(51)は「長打があり、肩とキャッチング能力も高い。フットワークがついてくれば鬼に金棒」と期待を寄せる。

 3年前に旭川大雪ボーイズから大阪桐蔭に進んだ松浦慶斗投手はエースを勝ち取り、日本ハム入りした。「北海道から行っても頑張ればレギュラーを獲れる。1年秋にベンチ入りして、自分の代ではクリーンアップに座り、春夏連覇したい」と目を輝かせた。

 ◇北川 睦(きたがわ・りく)2006年(平18)4月25日生まれ、北海道岩見沢市出身の15歳。岩見沢小1年で岩見沢Fイーグルスで野球を始めて以来、捕手一筋。小学6年の時にはファイターズジュニアに選出された。1メートル67、82キロ。右投げ右打ち。 

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