ソフトバンクの開幕遊撃はオレ!今宮が“チーム1号”で名乗り フルスイング控える新打法に手応えも

[ 2022年2月13日 05:30 ]

紅白戦 ( 2022年2月12日    宮崎・アイビー )

<ソフトバンク春季キャンプ、紅白戦>初回1死一塁、2ランを放った今宮はガッツポーズ(右は川瀬)(撮影・岡田 丈靖)
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 開幕ショートはオレだ――。宮崎春季キャンプ中のソフトバンクは12日、2日連続で紅白戦を行った。白組の「3番・遊撃」でフル出場した今宮健太内野手(30)が“チーム1号”となる初回先制2ラン。オフからバットの軌道を修正し強振を控えるなど改良を加えて手応えも良好だ。新外国人に加え、新人に中堅と遊撃手争いは激化も定位置は譲らない。

 藤本ホークスの実戦1号は新選手会長から放たれた。初回1死一塁。今宮が先発大関の変化球にバットを素直に出すと、左中間最深部の芝で弾む先制2ランとなった。

 「いいスイングで、たまたまホームラン。結果としては良かった。バットの軌道を継続して修正していて、感覚も悪くないのかな」

 6回1死一塁での最終打席ではフルカウントから甲斐野の直球を叩いての左前打。「球をつぶしにかからなかったし、見え方、打ち方は良かった」。2安打2打点とし、手応えは増していった。

 昨秋キャンプ後に藤本監督と面談。大振り、強振し過ぎる影響によるミスショットを指摘された。オフの単独自主トレでは打撃を改良。「強く打ちたいと思って体(上半身)を振り過ぎていたので体を振らずに止めたり。ドライブする打球でもいいので、セーブしてきた」。極端なフルスイングを控え、鋭く打球にコンタクトする意識に変えた。

 これで紅白戦2試合で5打数3安打3打点。指揮官も変化を感じとる。「今宮はいいですよ。体があおりながら振っていない。意識して何となく、良くなってくれている。あまのじゃくだから、ずっと見とかないといかんけど」。期待するからこそのイジリで称えた。

 遊撃手争いは激しい。両打ち新助っ人ガルビスに新人の野村勇、中堅の牧原大、川瀬らが割って入ろうとしている。「開幕で、ショートでレギュラーを獲れるように。自分のことだけを考えて仕事をガムシャラにやっている最中」と定位置は誰にも譲らない覚悟だ。

 昨年6月9日の広島戦で球団通算9000号。18年の8500号も今宮だった。節目の一発を仕留めるメモリアル男ぶりは今季も健在だが「だいたい、キャンプ1号なんて誰が打ったかとか、忘れているんで」。にやけながらも、幸先はいい。(井上 満夫)

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2022年2月13日のニュース