阪神・才木、完全復活へ第一歩 2軍練習試合で1年半ぶり実戦 700人観衆の前で149キロを計測

[ 2022年2月13日 05:30 ]

2軍練習試合   阪神10―5四国銀行 ( 2022年2月12日    安芸市営 )

<練習試合 阪神・四国銀行>5回に登板し順調な回復ぶりをアピールした才木
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 完全復活への大きな一歩だ。右肘手術から再起を期す才木が四国銀行戦の5回から登板。20年9月6日(ウエスタン・中日戦)以来、約1年半ぶりに実戦復帰を果たした。

 「緊張してしまいました…(笑い)。(マウンドで)めっちゃ力が入りました」

 実戦マウンドへ向かう右腕を虎ファンが後押しした。約700人の観衆が拍手で激励。「すごかったですね。(拍手が)デカっと思って。ちょっとうるっときちゃいました」。20年11月にトミージョン手術を受け、同12月から育成契約。両親も見守る中で投じた第1球だった。先頭打者への初球にこの日最速149キロを計測した。

 「球速が出ているのはいい証拠。もうちょっと暖かくなってシーズン入れば、もっと上がるかな」

 自らの二塁悪送球も絡んで1点こそ失ったものの、無事に登板を終えたことが一番の収穫。「練習を本番のつもりでって分かっていてもなかなか難しく、本番でしかない雰囲気がある。それは試合の中でやっていくしかないんで、きょう1回投げられたのはすごく良かった。テンパりすぎたけど、次は問題ないかな」。課題に掲げていた直球の感覚についても「ちょっと力入っていたからばらつきはあったけど、自分で修正できる範囲のばらつきだったから、まあ問題は無いかなと。実戦で投げて徐々に(上げていく)って感じで」と前向きな感触を得た。

 「1軍でしっかり投げられるようになればいいかなと思います」

 再び甲子園のマウンドを目指し、歩みを進める。(阪井 日向)

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2022年2月13日のニュース