日本ハム・清宮　ペッパー打法！軽くなった体で軽～く右前打　投ゴロ意識で気持ちも軽く「余裕を持って」

日本ハム紅白戦 （ 2022年2月12日    タピックスタジアム名護 ）

＜日本ハム紅白戦＞右前に適時打を放った清宮（撮影・高橋　茂夫）
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　日本ハムの清宮幸太郎内野手（22）が12日、1軍の名護キャンプに初参加し、好アピールした。変則形式で行われた紅白戦で1安打2打点。新庄剛志監督（50）からの減量指令に応えて10キロ近く絞って切れが増した体で、指揮官が推奨する2ストライク後の「ペッパー打法」でコンパクトに運んだ。1月に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて2軍スタートと出遅れた主軸候補が、ここから巻き返す。

　シャープにバットを振り抜くと、打球は一瞬で一、二塁間を抜けた。1死一、三塁で迎えた清宮の第2打席。フルカウントから斉藤の甘いカーブを見逃さず、軽々と右前へ運んだ。第1打席は1死満塁から中犠飛。「打球の質が良くなった。（犠飛は）思っていたより飛んでいた」と納得の表情を浮かべた。

　ビッグボス流の「ペッパー打法」を実践し、今キャンプ自身初の実戦となった紅白戦で1安打2打点をマークした。ペッパーとは、投手役に軽く打ち返すセンター返しの基礎練習。今キャンプでは2ストライク以降、新庄監督からこの要領で投ゴロを打つ意識で対応するようナインに指示されており、清宮は「余裕を持って打席に入れた」という。2打席ともフルカウントから、鋭いスイングで快音を響かせた。

　昨秋キャンプでは新庄監督からダイエット指令を受け、このオフに約10キロの減量に成功。勝負の5年目へ着々と準備を進めていた先月中旬、自主トレ先で新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。「もうできることをやるしかなかったので」と、隔離期間中は筋力トレーニングなどで体重をキープしてきた。

　今キャンプは2軍の国頭スタート。当初は別メニューとなったが、はやる気持ちを抑えて地道に調整を続けてきた。新庄監督が視察した10日には、ケース打撃で軽々と右翼席へ柵越え。自主トレ期間と比べても「打ち方もだいぶ良くなっている。より強く振れるようになっています」と実感している。

　プロ4年目の昨季は初の1軍出場なしに終わり、今季に懸ける思いは誰よりも強い。「“この1年間はトライアウト”と（新庄監督から）言われているので、レギュラーを獲りにいくほかない」。アピールを続け、ビッグボスを振り向かせる。（清藤　駿太）

　≪紅白戦特別ルール　各投手打者3人交代≫この日の紅白戦は各投手が打者3人に投げるごとに交代するルールで行われた。投手3人ずつが1セットとなり、計6投手が2セットに登板。一回り目は必ず1死満塁で打者3人に投球。2度目のマウンドは1死一、三塁で投げ、各セット最後の投手は1死三塁の状況で投げた。