ソフトバンク・藤本監督 メジャー52勝右腕・チャトウッドも特別扱いしない 競争主義で日本一奪回へ

[ 2022年1月7日 05:30 ]

初詣の筥崎宮で引いたおみくじを持つ藤本監督
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 ソフトバンクの藤本博史監督(58)が6日、外国人選手を特別待遇しない方針を改めて示した。球団は今オフに積極的な補強を敢行。タイラー・チャトウッド投手(32)らメジャーで実績がある選手を獲得したが、競争に勝ってポジションをつかむことを求めた。2月1日から始まる宮崎キャンプでは実戦形式の練習メニューを昨春より早く行い、競争を促す。

 覇権奪回へのピースはそろった。メジャー52勝右腕のチャトウッド、同通算109本塁打のガルビスが新加入する。ほか投手はモイネロ、レイ、スチュワート、野手はグラシアル、デスパイネと充実の顔ぶれ。あとは指揮官がいかに起用するかだ。藤本監督は「考えるだけで頭が痛くなるよ。ちょっと多くなったね。戦力はそれだけ整った。ありがたいこと」と笑みを交えつつ話した。

 藤本監督はチャトウッドについて「(与四球が多く)中継ぎで四球を出されるより先発の方がいいかな」と話し、遊撃と二塁を守れる両打ちのガルビスには「パンチ力はあるみたい。(南海、ダイエーでプレーした)バナザードの小型版という感じかな」と期待を寄せた。

 実績からチャトウッドは先発ローテーション入り、ガルビスはレギュラーの活躍が期待されるが、藤本監督の起用プランは白紙だった。「助っ人だから絶対使わないといけないことはない。日本人が良ければ日本人を使うのが当たり前。そこは競争」。決して特別待遇しない。競わせてチーム力を上げたい考えだ。ガルビスについては「実績のある今宮も三森、牧原大も激しくみんなで競争。楽しみ」と話した。

 勝負は2月1日の春季キャンプ(宮崎)から始まる。「第1クールから投手はフリー打撃に登板。第2クールからはシート打撃に入る。できるだけ実戦形式を多くしたい」。工藤前監督が率いた昨春キャンプでは投手のフリー打撃登板は第2クールから、シート打撃登板は第3クールからだった。練習メニューを早めて、結果で厳選するつもりだ。「キャンプ、オープン戦で結果を出した人が開幕から試合に出られる」。就任1年目でのリーグ制覇、日本一へ、競争主義を貫く。(井上 満夫)

 《中日移籍の岩崎にエール》藤本監督がFA加入した又吉の人的補償で中日に移籍した岩崎を電話で激励したと明かした。「本人が“必要と思われて獲ってくれたと思って頑張る”と言ってくれたので、頑張ってくれと伝えた」。開幕に向けて救援陣の再編も大事なテーマとなる。「期待していただけに痛いが、又吉を獲ったということは獲られるということ。仕方ない」と話した。

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2022年1月7日のニュース