広島・大瀬良 1億8000万円の3年契約で更改 投手では黒田以来の長期契約で球団もけん引役に期待

[ 2021年12月14日 12:26 ]

広島・大瀬良

 広島・大瀬良大地投手(30)が14日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増となる1億8000万円の3年契約で更改した。(金額は全て推定)

 今季は序盤戦で右ふくらはぎ痛による離脱もあったが、10月28日のDeNA戦で完封勝利を挙げるなど、2年ぶり5度目の2桁勝利を達成。国内フリーエージェント(FA)権を取得し、FA戦線の中では注目の右腕だったが、広島球団と話し合いを重ねて、最終的に3年契約で合意。総額は約8億円にも上る条件となったもようだ。FA権を取得した投手に球団が3年以上を提示するのは、06年に4年契約を結んで1年後にメジャーへ移籍した黒田以来。V奪還に欠かせない戦力として、球団も大瀬良には誠意を見せていた。

 すでに国内FA権を行使せずに残留することを先月に表明しており、「やっぱり、そういうご縁に背を向けることはできないかな…という思いが理由の一つとしてあります」などと話し“生涯カープ”への思いも示唆していた。

 今季は投手キャプテンを務め、さらに来季から球団の新選手会長に就任することも決定。投手では4人目という大役で、名実ともにチームをけん引する覚悟だ。

 ▼広島・大瀬良「話は残留交渉の時点で決まっていた。すっきりとした気持ちでサインをさせてもらった。(球団からは)先頭に立って戦ってほしいというような言葉をもらったし、また日本一になりたいと球団の方から言ってもらってので、その言葉を胸にチーム一丸となって日本一に向けて頑張っていきたいと思った」

 ◇大瀬良 大地(おおせら・だいち)1991年(平3)6月17日生まれ、長崎県出身の30歳。長崎日大では3年夏に甲子園出場。九州共立大を経て13年ドラフト1位で広島入り。14年に球団新人では97年沢崎俊和以来となる2桁10勝を挙げて新人王。18年に自己最多15勝(7敗)で最多勝と勝率第1位の2冠。19年から3年連続で開幕投手を務めた。1メートル87、90キロ。右投げ右打ち。

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2021年12月14日のニュース