ソフトB 「元祖熱男」村上コーチ×静かに燃える長谷川コーチ 好対照左右の新打撃コーチで得点力アップだ

[ 2021年11月4日 05:30 ]

笑顔でポーズする(左から)城所3軍打撃コーチ兼外野守備走塁コーチ、中田3軍投手コーチ、高谷2軍バッテリーコーチ、長谷川打撃コーチ、村上打撃コーチ、小川3軍監督(撮影・岡田 丈靖)
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 得点力アップで活気もたらす!ソフトバンクの新任監督、コーチ陣が3日、ペイペイドームで就任記者会見を行った。福岡県出身の村上隆行1軍打撃コーチ(56)は地元球団で指導する喜びを語り、持ち前の明るさを注入し、勝負強い打者を育成すると意欲を示した。現役を引退したばかりの長谷川勇也同コーチ(36)は対照的な静かな語り口で打線強化にかける思いを口にした。

 会見場にひときわ大きな声が響いた。福岡県大牟田市出身の村上1軍打撃コーチは「地元のチームに戻って来ました!人一倍明るいので、自分の力を発揮し、とにかく常勝軍団になるよう盛り上げていきたい」と声高らかに誓いを立てた。中日で1軍打撃コーチ、巡回打撃コーチを歴任した村上コーチが取り組むのは右の強打者育成だ。現役生活17年で通算147本塁打を放った元スラッガーは選手に早くも注文を付けた。「勝負強さが足りないし、競った、大事なところ、印象に残る場面で自分が目立つ、目立とう精神をですね。“俺が、俺が”って。そういうふうになってほしい」と強く願った。

 村上コーチは自身のことを「元祖熱男」だと語り、人一倍の明るさを振りまいた。藤本監督は「長谷川が左のコーチになるにあたって、右の(コーチ)候補で明るく元気なのは村上だった。右のレギュラー候補は急務。代打の穴埋めも必要」と期待を寄せた。

 対象的に長谷川コーチは秘める思いをにじませて話した。ホークス一筋15年。13年に最多安打と首位打者のタイトルを獲得した職人肌が選手に求めるものとして挙げたのが「下半身の使い方」「凡打の質」だった。「コーチになることが決まってから選手映像を見たとき、下半身がもっと使えればいいのかなと思った。安定感と強さがない。細かく言うとゴロと凡打の内容を上げていかないと。下半身を使うことを自分の指導方針としたい」と語った。

 4日からは宮崎での秋季キャンプがスタートする。実戦形式なしで、土台づくりがテーマだ。ここぞの場面での一打に欠いた今シーズンからの巻き返しへ。タイプの違うコーチの指導で強化を図る。(井上 満夫)

 《復帰に意気込む中田コーチ》19年以来の古巣復帰となった中田3軍投手コーチは「1軍の勝利に貢献できる選手を一人でも多く輩出できるように」と意気込んだ。阪神で現役引退したばかりで39歳とまだ若い。「まだ走れる状態。へこたれたランニングだったら交ざってやってやろうかなと」と早くも若タカにハッパをかけた。人間形成の重要性も強調し「返事、礼儀、気遣い、整理整頓など基本的なことを教えていきたいと思います」と話した。6日からチームに合流する見通しだ。

 《金星根特別アドバイザーに期待》藤本監督が金星根(キムソングン)監督付特別アドバイザーの手腕に期待した。指揮官が3軍監督時代にともに若手を鍛え、成長させた経験からコーチ待遇への変更を球団に依頼して了承された。コーチングアドバイザーからの役職変更となり、これまで以上に選手らにアドバイスを送ってもらう考え。「凄く練習から熱心ですし、スパルタ。若手には必要」と話した。

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