新庄新監督 トライアウト後から始まった監督の道 「2軍選手のプレーを勝手に勉強。誰かが見てくれると」

[ 2021年11月4日 14:25 ]

<日本ハム>新庄監督就任会見(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの新監督に就任した新庄剛志氏(49)が4日、札幌市内で就任会見を行い、「監督・新庄」として第一歩を踏み出した。

 オファーを受けた時について、「2年前、僕が48歳でトライアウトを受ける発言をして、1年海外でトレーニングをしました。トライアウト前に日本ハムの球団の方から『新庄さん、お元気ですか。トライアウト頑張ってください。いつかまた会える日を楽しみにしています』とメールが来たんです。よしよし、選手に戻れると。そういうオファーだなと」と回想。

 トライアウト受験時は「6日間(オファーが)来なかったら、野球は辞めると。来ない…あら、おかしいじゃないかと。選手としては復帰できなかったんですが、1通のメールというものは必ず何かあると勝手に信じて、1年間、12球団2軍の選手のプレーを一生懸命自分で勝手に勉強した。こういう姿っていうものは必ず誰かが見てくれると信じていた。そしてなんと、10月12日に僕が描いていた、監督のお話をいただいて。自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだという気持ちでした」と振り返った。

 06年限りで現役を引退後、野球界を離れていたが、昨年12月に現役復帰を目指し12球団合同トライアウトに参加。先月18日にはツイッターに「日本に戻ってきた理由がここにある」と投稿し、ツイッターのヘッダーを現在建設中の日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」とみられる画像に変更。23年に開場する同球場への思いをにじませていた。そして、日本ハムが先月29日、今季限りで勇退する栗山英樹監督(60)の後任として、新庄氏が就任すると発表した。

 ◇新庄 剛志(しんじょう・つよし)1972年(昭47)1月28日生まれ、福岡県出身の49歳。89年に西日本短大付からドラフト5位で阪神に入団。01年から大リーグのメッツ、ジャイアンツでプレーし、04年から日本ハムで国内に復帰。06年限りで現役を引退した。NPBでの通算成績は1411試合で打率・254、205本塁打、716打点、73盗塁。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞10度。7度出場したオールスターでは2度のMVPに輝いた。右投げ右打ち。

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