長嶋茂雄さん 文化勲章親授式で決意新た「より一層野球界のために」

[ 2021年11月4日 05:30 ]

天皇陛下から文化勲章を受ける元プロ野球選手の長嶋茂雄さん
Photo By 共同

 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であり、「ミスタープロ野球」巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(85)ら計6人に天皇陛下から勲章が手渡された。長嶋氏は黒縁眼鏡にモーニング姿で車いすに座って出席。陛下から「おめでとうございます」と声を掛けられ、車いすに座ったまま勲章を受け取り深々と頭を下げた。

 陛下は学習院初等科時代、長嶋氏とともに巨人V9を支えた末次利光氏(79)のファンで、末次氏と同じ背番号38のユニホームを着て野球をされていた。皇后さまもかつてV9戦士の高田繁氏(76)を応援していた。

 長嶋氏の次女三奈さん(53)によると、長嶋氏は陛下から「野球を長い間やってこられたので、良かったと思います。実際に私も野球の経験があるのでうれしいです」と言葉を贈られ、「より一層野球界のために、そしてファンあってのプロ野球なので、もっと一生懸命頑張っていきたい」と意気込んでいるという。

 本年度の文化勲章は9人で長嶋氏、歌舞伎の尾上菊五郎(79)、短歌の岡野弘彦さん(97)、文化人類学の川田順造さん(87)、洋画の絹谷幸二さん(78)、数学の森重文さん(70)が出席。ノーベル物理学賞に決まった気象学・気候学の真鍋淑郎さん(90)、分子生物学の岡崎恒子さん(88)は式を欠席。バレエの牧阿佐美さんは10月20日に87歳で死去した。

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