ソフトB・大竹、300万円ダウンも納得 直球磨いて来季ローテ定着目指す

[ 2020年12月10日 05:30 ]

ダウン掲示でサインしたと話す大竹(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの大竹耕太郎投手(25)が9日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円ダウンの年俸2400万円でサインした。オフは直球の精度アップを課題とし、オリックス・山本由伸投手(22)らと合同自主トレを行い、来季のローテーション定着を目指す。

 3年目の今季は、もどかしい一年だった。契約更改を終えた大竹は、引き締まった表情で会見場に姿を見せた。

 「チームは優勝したけど、今年は凄く悔しい一年だった。この悔しさを来年にどうつなげるか。やってやろうという気持ちになった。不動のローテ投手になっていくために、しっかりやらないといけない」

 今季は2軍で最多勝、勝率1位、最優秀防御率の3冠を獲得。1軍ではわずか3試合の登板に終わったが、ローテーションの谷間で先発し2勝0敗、防御率2・30の成績を残した。「今年はバックアップのような、待機している時間が長かった。(1軍に)上がったときに、ある程度結果を残せたところは評価してもらった」と振り返った。300万円ダウンの提示にも納得してサインした。

 巻き返しに向け、オフのテーマは「直球」。パ・リーグで奪三振1位、防御率でも2位のオリックス・山本らと、昨年に続いて合同自主トレを行い、レベルアップにつなげる構えだ。「より強いストレートにこだわっていきたい。力を抜いた中で(スピードが)出ているのが一番いい。直球と分かっているところで、投げられるように」と話した。

 自らを奮い立たせる存在がいる。楽天のドラフト1位・早川は、早大時代の3学年後輩。「1年から150キロ投げていた。同じ左だし、いろいろと野球の話もした」と回想する。プロで投げ合うことが、モチベーションにもなる。「スタートからアピールして、ローテに入って誰にも譲らないつもりでやりたい」と大竹。直球に磨きをかけ、4年目のシーズンに向かう。(川島 毅洋)

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2020年12月10日のニュース