日本ハム・宇佐見 更改で異例の“トイレの美化”お願い「神様はいると信じている」

[ 2020年12月10日 05:30 ]

契約更改を終え会見で話す宇佐見
Photo By 代表撮影

 日本ハムの宇佐見真吾捕手(27)が9日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、400万円増の年俸2400万円でサインした。交渉の席で球団に訴えたのは、札幌ドームで選手が使うトイレの洗面台の美化。かねて信じる「トイレの神様」に見守られ、来季は打てる正捕手として50打点を狙う。

 年の瀬。紅白歌合戦やレコード大賞発表が迫る。植村花菜の「トイレの神様」が盛り上げたのは2010年。あれから10年、札幌ドームの「トイレの神様」に力を借りようと訴える男が出現した。

 5年目で自己最多となる80試合出場が評価され、20%増でサイン。金額の話が終わり、球団から要望を聞かれた宇佐見は切り出した。「札幌ドームのトイレの洗面台がビチャビチャなので、皆さんどうにかしてほしいな…と」。今季は新型コロナウイルス感染の懸念からハンドドライヤーが使用禁止。濡れた手でペーパータオルを取ろうとするうち洗面台が水浸し…といった具合だったという。

 「(トイレの)神様はいると信じているので。水回りが大事。(新人で)ジャイアンツに入った時から、それは言われた。自分は無駄使いかもしれないけど、(紙を)むちゃくちゃ取って拭く。一人一人が毎回やれば奇麗な洗面台になる」

 球団からは「選手会に働きかける」と回答をもらった。スッキリして向かう来季。今季の盗塁阻止率・290はリーグ4位の健闘だったが、失策5、捕逸4を記録し「捕手は守れないと投手に信頼してもらえない」と、まずは水も漏らさぬ守備を目指す。持ち味の打撃では「捕手の打順を考えたら50打点稼げたらチームのためになる」と塁上のクリーンアップに燃えた。

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2020年12月10日のニュース