西武・森友哉 攻守で不振4000万円ダウン 昨季パMVP復活へ「励ます会」復活を熱望

[ 2020年12月10日 05:30 ]

契約を更改し、笑顔で取材に応じる森(代表撮影)
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 西武の森友哉捕手(25)が8日、所沢市内の球団事務所で契約更改に臨み、2億円から20%減の年俸1億6000万円でサイン。「コロナを落ち着かせてほしい。相談相手はどうしても欲しい」と飛躍のきっかけとなった「友哉を励ます会」の復活を熱望した。

 史上最速の高卒7年目で年俸2億円に到達した昨季のバラ色更改とは雰囲気が一変。打率・251、9本塁打、38打点と不振に終わった森は「ちょっと想定外でしたけど、よくよく考えればそうなのかなという感じ…」と4000万円もの大幅ダウンを静かに受け入れた。

 来季2年ぶりVに貢献するため、鍵となるのは新型コロナウイルスの感染状況だ。昨季は首位打者とMVPに輝いた若き正捕手を支えたのは「友哉を励ます会」。主将の秋山(現レッズ)、選手会長の増田らを中心に遠征先の名物に舌鼓を打ちながらリード面のアドバイスを受け、結果につなげた。今季はコロナ禍で外出禁止となり、試合後は自宅やホテルにこもる日々で「(昨年までは)おいしいご飯を食べて気分転換できた。何もできず、それがつらかった」と振り返る。メンタルの弱さを自覚する25歳にとってストレスを発散させるすべがなかったことも不振の一因だった。

 来季はコロナが収束し、堂々と会食できる生活が戻ることを祈る森は「ギータさんの年俸(今季5億7000万円)を目指して頑張る。打率6割、ホームラン200本ぐらいかな。来年は契約の日に笑っていられるように」と最後は「友哉節」もさく裂させた。底抜けに明るい男の笑顔をファンは待っている。 (花里 雄太)

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2020年12月10日のニュース