西武・浜屋、プロ初勝利!同期柘植との“若葉マークバッテリー”で6回1失点「真っすぐが走っていた」

[ 2020年9月17日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3―1ロッテ ( 2020年9月16日    メットライフ )

<西・ロ>6回1失点でプロ初勝利を挙げた浜屋(撮影・尾崎 有希)
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 照れ笑いを浮かべながら、西武のドラフト2位ルーキー・浜屋が、高々とウイニングボールを掲げた。

 「素直に凄くうれしいです。打たれてもいいから力強い球を投げようと思った。真っすぐが走っていたのが、一番良かったです」

 両親が「のんびりしているけど、意外と負けず嫌いな点もある」と評すように、1軍に抜てきされた春季キャンプから「先発でやってみたいんです」と熱い思いを口にしてきた。

 5度目の登板で巡ってきた待望のプロ初先発。5回までわずか2安打で無失点に抑えるなど6回4安打1失点にまとめ堂々の初勝利だ。この日は環境支援プロジェクトの周知、啓発のため、グリーンカラーのキャップを着用した。同期の柘植との新人バッテリーとのリズムも抜群。プロでは「若葉マーク」のバッテリーが、4位浮上の立役者となった。

 先輩からの金言を生かした。中継ぎで4試合に投げ、防御率9・35で7月27日に出場選手登録を抹消された。炎天下、約1カ月半の2軍生活で、尊敬する同じ左腕の内海にアドバイスを求め「縦のラインを意識」してチェンジアップを投げるよう改良。この日も最速148キロの直球で内角をえぐる中「腕が振れ、ゾーンに投げられるようになった」と要所で効果的に投げた。

 鹿児島・樟南高時代の体重はわずか58キロ。相撲部に所属していた友人から「常に空腹がない状態にする。一日5食ぐらい食べているよ」と言われ、実践。社会人時代は3年間で約20キロの増量に成功した。甘いマスクの21歳が、逆襲を期すチームに熱く火をともした。 (花里 雄太)

 ◆浜屋 将太(はまや・しょうた)1999年(平11)1月26日生まれ、鹿児島県大崎町出身の21歳。小2からソフトボールを始め、樟南では3年夏の鹿児島大会決勝で再試合の末に勝利し甲子園出場。三菱日立パワーシステムズでは19年都市対抗に出場。19年ドラフト2位で西武入り。1メートル75、77キロ。左投げ左打ち。血液型はO。

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