サッカー元日本代表・巻誠一郎さんがソフトバンクにエール「素晴らしいプレーを熊本の子供たちに見せて」

[ 2026年4月25日 06:00 ]

熊本地震から10年。熊本での「ファイト!九州デー」を前に巻誠一郎さんがホークスにエールをおくった
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 ソフトバンクが25日に「ファイト!九州デー」として行うロッテ戦(熊本)を前に、熊本出身のサッカー元日本代表FW巻誠一郎さん(45)から熱いエールが送られた。期待を寄せるのは自身がプロ選手を目指すきっかけにもなった“本物”“本気”のプレーの応酬だ。2度の最大震度7の揺れが発生した熊本地震から10年。試合後には和田毅球団統括本部付アドバイザー(45)とともに小学生にスポーツの楽しさと防災意識の大切さを伝える。

 熊本地震を機に発足した「ファイト!九州デー」も10年目を迎えた。自身の故郷での一戦を前に巻氏が期待に胸を膨らませた。

 「プロの本物、本気の素晴らしいプレーを熊本の子供たちに見せていただけたらと思います。本物の打撃、投球、守備。僕、小さい頃はプロ野球選手になりたかったんです。藤崎台球場で試合を見て“凄い”と思ったことがきっかけです」

 バットが奏でる打球音、プロの選手が躍動する迫力。幼少期に巨人戦を観戦した際の現地だから味わえる感動は今でも覚えている。「“凄い”“いつかこうなりたい”と思った」と回想する。

 その後、高校時代の1998年に熊本・水前寺競技場でジュビロ磐田(当時)の中山雅史が3戦連続ハットトリックを達成する大活躍を目の当たりにした。プロサッカー選手への道を歩んでいく上で、自らがスタジアムで見た“衝撃”は大きな原動力となった。

 2016年4月の熊本地震発生時、巻氏はJ2熊本に所属。大きな揺れに見舞われ、かつての日常を失った。そこからは復興支援活動に奔走する。支援団体を立ち上げ物資を調達。避難所を訪れ子供たちとボールを蹴った。スポーツの力を実感した。引退後は復興支援活動がライフワークとなった。

 「最初は“こんな時にサッカーなんて”と言われることもありましたけど、子供たちが夢中になり汗だくで楽しむ姿を見て、周りの大人の人たちも元気をもらい少しずつ前向きになる姿を見ることができました」

 今年から「ファイト!九州」プロジェクトに参加。その一環である「九州スポーツキッズキャラバン」のアンバサダーに就任した。デーゲーム後に同じくアンバサダーの和田毅氏と球場で小学生と交流する。スポーツの動きを取り入れたプログラムを通して、防災意識を高める取り組みも行う。

 「災害は突然やってくる。大事なのは一日一日を楽しみながら充実感を持って生活すること。災害が起きた際に被災地に心を通わせ、支援の形はさまざまですけど継続すること、忘れないこと」

 防災意識を持ち続けることの大切さを訴えるとともに、巻氏自身もホークス選手が熊本を熱く夢中にさせるプレーを楽しみにしている。 (木下 大一)

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