日本ハム・輝星“ダルの道”――同じ球場、同じ相手にプロ初登板初勝利

[ 2020年6月4日 06:30 ]

今年は見られない セVSパ 交流戦名勝負10選   日本ハム2―1広島 ( 2019年6月12日    札幌D )

19年6月12日の広島戦の3回、鈴木(奥)を右飛に打ち取る吉田輝
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 日本ハムのドラフト1位・吉田輝が、偉大な先輩と同じスタートを切った。プロデビューの舞台は札幌ドームでの広島戦。14年前、あのダルビッシュ(現カブス)も同じ球場、同じ相手に初登板初勝利を飾った。

 前年、夏の甲子園で金足農を準優勝に導いた右腕が頼ったのは、直球だった。初回1死満塁のピンチを招いたが「直球で押して、打れたらしようがない」と、5番・西川を空振り三振に斬った。雪の中での走り込みで鍛えた下半身から繰り出される浮き上がるような直球が最大の武器。「あれで自分の直球が通じると自信が持てた」と言えば、相手の4番・鈴木は「あまり見たことがないストレート」と称賛した。5回を4安打1失点で、大瀬良に投げ勝った。全84球中、直球の割合は8割(67球)を占めた。

 1年目の勝ち星はこの1勝だけ。4試合に登板し、防御率12・27とプロの壁も痛感した。ダルビッシュは翌年12勝を挙げ、エースへと成長した。吉田輝も2年目の飛躍に期待が高まる。=終わり=

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2020年6月4日のニュース