西武ドラ5柘植“ゲゲゲの女房役”卒業の誓い 開幕1軍なら登場曲は…

[ 2020年4月5日 19:04 ]

西武のルーキー・柘植
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 西武の新人捕手・柘植世那(22=Honda鈴鹿)が、「ゲゲゲ」の女房役からの卒業を見据えた。「開幕1軍に残れたら、打席の登場曲は“WANIMA”さんの“りんどう”を候補に考えています。すごくいい曲でよく聴いています。ゲゲゲは…、終わりにしたいと」。

 首脳陣からの総合的評価が高いドラフト5位は、南郷キャンプから1軍に同行を続ける。秋元バッテリーコーチも「経験を積ませるという意味合いもあるが、力的にも1軍にいる」と高評価を与えている逸材だ。

 オープン戦は5試合6打数2安打で打率・333。そして、柘植がメットライフドームで打席に立つときの登場曲がアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌♪ゲッゲッ、ゲゲゲのゲーだった。

 ナインから愛されるキャラの落ち着いた新人に与えられた曲は、漫画家・水木しげるの妻・武良布枝さんのエッセイで、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を想起させる、ゲゲゲつながりの好選曲。名曲が柘植を後押ししていた。

 「先輩方が選曲してくれています。打席に立つときにこの曲で驚きました」と無観客のドームで心揺さぶられながら経験を積んだ。14日の雪が降った同ドームでのヤクルト戦は、中島美嘉の「雪の華」も選曲された。そしてその後、ゲゲゲは定着した。

 チームは3日から3日間の自宅待機で、あす6日からは当面の間、自主練習となる。プロ1年目で未経験の先行き不透明なときを過ごす柘植。だが先輩捕手の森、岡田らとともに過ごす中で1軍の雰囲気にも慣れた。それが“新人の主張”にもつながった。「“りんどう”で先輩方にも相談してみます」。

 お気に入りのパワーバラードで打席に立つ自身の姿を思い描きながら、「ゲゲゲ」の女房役は卒業していく。

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2020年4月5日のニュース