虎のドラ1候補を独断と偏見で選びます 明石商・中森はダイヤの原石 2年時に151キロマーク

[ 2020年4月5日 10:00 ]

明石商・中森
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 公式サイト「スポニチアネックス」とYouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」で展開中の記事と動画を連動した企画「スポニチ潜入」が本紙にも“出張”。前阪神担当キャップの記者が潜入取材した結果を踏まえ「将来性」「和製大砲」「即戦力」のくくりで、それぞれ阪神のドラフト1位候補を独断と偏見で選ぶ。第1回は「将来性」豊かな明石商・中森俊介投手(17)を推す。

 1メートル82、86キロ。その堂々たる体格から投じる直球は最速151キロを計測する。これらの数字だけでも十分、ドラフト1位候補だ。ただ高校生の中森には、まだ「伸びしろ」という要素も残る。将来的にはチームのエースはもちろん、球界を代表する投手へと成長するポテンシャルを秘めた「ダイヤの原石」だ。

 昨年リーグトップのチーム防御率3・46を誇った阪神。先発投手陣も西勇輝を筆頭に高橋遥人、青柳晃洋、藤浪晋太郎、秋山拓巳、岩貞祐太、飯田優也、小野泰己、浜地真澄、才木浩人ら働き盛りの実力派が粒揃いだ。さらに昨年のドラフトでは西純矢、及川雅貴という将来の主戦候補も獲得。ただ投手は何枚いても困らない。今秋のドラフトで高校、大学、社会人を問わず、その年の最高の素材の獲得を目指すなら、中森が筆頭候補になる。

 昨夏の甲子園大会で自己最速の151キロをマーク。2年生時点では駒大苫小牧・田中将大(ヤンキース)、花巻東・大谷翔平(エンゼルス)らを抜き、歴代2位の球速を叩き出した逸材は、さらなる高みを目指す。オフ期間には投球フォームを試行錯誤するとともに体作りにも励んだ。

 体脂肪率15%。「体脂肪率がけっこう高くて筋力も全然、ありません。体脂肪率と筋力の比率が合っていない気がしています」と話すように体質強化を課題に掲げ、腹筋、背筋など体幹強化に重点を置いた。並行して握力強化に取り組み、球質向上にも励んだ。「回転数の向上が狙い。あとは9回を通して投げていく上で終盤になったら腕が張ったり、力が入らなくなったりするので。しっかり最後まで力強い球を投げることが勝つことに必要な要素。だから下半身も強くしないといけないし、全体的な底上げをしていかないといけないと思います」。理路整然と意図を説明する口ぶりと表情は、高校生とは思えない。

 個人的目標は160キロ。理想の投手像にヤクルト・奥川恭伸を挙げる中森が順調に成長した暁のイメージは、巨人のエース・菅野智之に迫ると見る。今年に入って視察に訪れたパドレスのスカウトも「今年の日本のアマチュアで最高の投手」と評価した逸材。「将来性」を重視するなら、地元・兵庫県出身の中森を見逃す手はない。(惟任 貴信)

 ◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日生まれ、兵庫県出身の17歳。福住小3年から「多紀野球少年団」で野球を始め捕手兼内野手。6年から本格的に投手。篠山東中では軟式野球部に所属し、3年夏から「三田ボーイズ」でプレー。明石商では1年春からベンチ入りし同年秋からエース。1年夏、2年春に甲子園出場。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

 ▼阪神・熊野輝光スカウト 中森君は、(高校生では)去年の奥川(ヤクルト)みたいな存在。フォーム、球速、制球力が安定しており、さらに体が大きくなればプロでエースになれる逸材。現段階のタイプとしては菰野高時代の西勇に似ています。肘の使い方が柔らかく、フォームにしなりがあり、制球力が良い。体が大きくなれば、もっと球速も上がる。将来的に、すごく楽しみな上位候補と言えます。

 ※YouTube公式チャンネル内にある「スポニチ潜入」において、今回、紹介した明石商・中森投手の動画(https://www.youtube.com/watch?v=psowTvJwL-A)を公開中

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